「もっとも、あんたのお袋さんが設計したバイオコンピューターだ。上手くフィットするかも知れねえ。君が、ニュータイプならだ」
「人間だけを殺す機械かよ!!」
CV:塩屋翼
人物
フロンティアIVに対するクロスボーン・バンガードの襲撃の際、練習艦だったスペース・アークへと集められ、クロスボーン・バンガードとの戦いに参加する事になる。
皮肉屋な性格で、当初はスペース・アークへ身を寄せたシーブックら子供たちを疎んじるような言葉も吐いていたが、その一方で周囲に威張り散らす傲慢なコズモ・エーゲス元大佐やバルド中尉といった、向こう見ずに徹底抗戦を叫ぶ連邦側の無能な人間も嫌っているようで、彼らに対してもどこか面従腹背の態度を見せている。
そのため、偵察の名目で出撃後に母艦であるスペース・アークがコロニーから脱出できるかどうかを秘密裏に確認しに行く(同時に出撃したシーブックにはこのことを打ち明けており、スペース・アーク艦内で言わなかったあたりに、コズモら主戦派への不信感が垣間見える)など、レアリー・エドベリ艦長代理と同じく、徹底抗戦よりも生き残りと脱出を優先して考えていた節が見受けられる。
信用ならない人物に対しては辛辣(クロスボーン・バンガードから戻ったセシリーには怒りをぶつけている)な一方、信用に足ると判断した人物にはとても協力的であり、F91のパイロットとなったシーブックに対しても、緒戦での活躍からその素養を認め、以降は彼のために自ら危険な囮を買って出るなど、よき戦友となっていった。
搭乗機体はヘビーガンで、機体番号は「24」。
戦果は(作中で描写されている限りでは)MS撃破1。これはアンナマリー機が発信した味方信号に戸惑い、動きを止めた黒の戦隊所属のエビル・Sを撃ち落としたものである。
撃墜スコアこそ目立たないが、他の連邦軍機が次々と撃墜されていく中で殆ど損耗することはなく、更には候補生の身分で、なおかつ性能的にもさして優れてはいないヘビーガンを駆ってザビーネ率いる黒の戦隊所属のデナン・ゲーとも対等に渡り合って見せるなど、パイロットの素養は決して乏しくはなかったようである。
物語中盤以降は彼が囮となって敵を足止めし、シーブックのF91が攻撃に回るという連携でシーブックの僚機として活躍するが、クロスボーンバンガードのバグによる民間人を虐殺を目の当たりにし、自らを時間稼ぎの為の囮にして奮戦するも、単独行動があだとなり戦死した。