「そうよ!私はあの店よりも美味しい料理を作るの!もっと…もっと美味しい料理を!」
CV:日笠陽子
概要
シエナの森出身で、父・エドモンド(CV:千葉進歩)と二人暮らしをしていた。その顔立ちは死別した母・マティルダと生き映しで、長い髪の一房を三つ編みにしている。
種族の特性上、肉や魚、乳製品や卵などは受け付けない。エルフの特性をよくわかっていない店主からは偏食家だと思われており、旅の最中に時折立ち寄るだけの客であったにもかかわらず顔を覚えられていた。
料理好きの亡き母から才能を引き継いだ森一番の料理上手であり、プライドの高い性格で、当初は「ねこや」に入った時も、人間の店でエルフを満足させる料理など出せないだろうと見下していた。
しかし、『ねこや』店主が作った「豆腐ステーキ」に賞賛せざるを得ない程の感銘を受け、対抗心を刺激される。
そのまま御年わずか130歳の時(書籍版以降。WEB小説版では121歳)、実家を飛び出し、自身も料理人になることを決意する。
味への探求心は強く、エルフ豆の発酵を研究している父の友人・クリスティアン(CV:小西克幸)がパスタのソースとしか思っていなかった納豆を、ライスと合わせて新たな味を作り出し、彼を驚愕せしめた(順番が逆だろ、とツッコんではいけない)
また昼食のスープに加える為、「夜までには戻る」といってハーブを探しに行くほど味にこだわる性格。
旅の途中、ハーフエルフの村で捨てられていた少女・アリスを保護。
一人っ子だった上(エルフの世界では珍しくない)に独身で勿論子育ての経験も無い為、最初こそどう接して良いのか分からず困惑していた。しかし放置するわけにもいかず、弟子として同行することになる。
その後、二人で暮らすうちにアリスが異世界食堂に行きたがるので、仕方なく常連と化している。「扉」に関してはアルトリウスやヴィクトリアが召喚魔法で呼び寄せている事を知り、人間やハーフエルフにできたのだから自分にもできるとプライドを刺激されて魔法を完成させ、場所に関わらず異世界食堂に行けるようになった。
後に、「エルフ料理の開祖」と呼ばれるようになる。
能力
『若木』と称される100歳を越えたばかりのエルフでありながら、森都の結界を一時的に解除するなど、優れた魔法の腕を持つ。
弓も使うがあくまで護身用であり、森の友である動物達に向けることはない。
コミック版では、弓の代わりに杖を所持。
女友達らしきエルフの少女からは、「森で一番の魔術師兼料理研究家」と褒め称えられている。
原作5巻九十五話では、船旅の途中で「ねこや」の扉を召喚する魔法を、独力かつ徹夜で完成。七日に一度の縛りはそのままだが、自身の船室の中に扉を召喚し、アリスと共に来店した。
料理に対する情熱
上記の通り、「ねこや」と店主に対しては、対抗心を燃やしている。
しかし、敵視しているわけではなく、毎回出される料理に対しては感心している。そしてそのたびに「自分もこれに匹敵する料理を作ってみせる」と、気も新たにしている。
毎回注文するのは豆腐ステーキだが、かき揚げ(衣は卵不使用)のライスバーガーや揚げ出し豆腐なども気に入っている。これらの他に、大学芋も口にしている。
また、持ち帰りには焼きおにぎり(昆布醤油とみりんとゴマ、ねぎ味噌、塩昆布混ぜご飯の三種類)を頼む。これがきっかけで後に焼きおにぎりが「ねこや」のメニューに載り、両方の世界でつまみとして頼む客もいる程好評になっている。
ちなみに、他の常連客達のサンドイッチ論争に対しては、「しょうもない」と冷ややかな目で見ていたりする。
こちらの世界で、味噌をなんとかして再現しようと試みており、材料がエルフ豆=大豆である事を看破。さらに、クリスティアンからも偶然に作った味噌を譲ってもらい、研究に余念がない。
「フルーツゼリー」の回でも、人魚のカミラが作ったフルーツゼリーを公国港町の屋台で購入し、アリスとともに舌鼓を打っていた。
原作ではカミラに出会うところは描かれなかったが、アニメ(二期九話)ではカミラを訪ね、彼女が「ねこや」を訪れ、そこでフルーツゼリーを知ったと聞くシーンがある(それを聞いた時、ファルダニアは悔し気に拳を握りしめていた)。
カミラとはその後親しくなり、船旅に出る際には超強力な加護が込められた船旅のお守りを譲り受けている(カミラ曰く「これを持ってる人を襲う海の眷属はまずいない」という魔物除けと嵐除け)。
関連タグ
外部リンク
※書籍版以降は「トーフステーキ」または「豆腐ステーキ」に変更されている(原作の方はある意味でギミックタイトルであるため)