概要
Magic: The Gatheringのエキスパンションの1つ。2021年7月23日発売(Magic ArenaやMagic Onlineは同月8日)。
なんとあのテーブルトークRPGで知られるダンジョンズ&ドラゴンズとのコラボセットとなっているである。
フレイバー語はD&Dのキャラクターやモンスターの技能、あるいはダンジョンマスターからの問いかけに対するあなたの行動を表すといった原作要素が散りばめられている。ただし、能力語のようにルール上の意味は持たない。
また、アン・ゲーム以外ではなかった二十面サイコロを使用したカードも多数存在し、クラスも固有タイプを持つエンチャントとして再現されている。ダンジョンズ&ドラゴンズの種族もビホルダー、バード、ハーフリング、ティーフリング等々もクリーチャータイプとして実装されている。
なおロルスやバハムート等々がプレインズウォーカーカードとなっているが、これに関してはマジック側の設定(灯など)がダンジョンズ&ドラゴンズサイドのキャラが所持するような事はないことが明言されている。
ダンジョン
洞窟の入り口
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ゴブリンの住処 鉱山のトンネル
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保管庫 暗黒の泉 キノコの洞窟
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ドゥマトーインの寺院
これはフォーゴトン・レルム探訪に収録されたダンジョンカード「ファンデルヴァーの失われた鉱山」。
これはメインのデッキやサイドボード等々ではなく、マーカー置いて独自のカードとして扱う物。
カードテキストに『ダンジョン探索する』と書かれた呪文・クリーチャー能力等々を使うたび、上記のダンジョンをマーカーを下層に進める。
そしてプレイヤーは探索マーカーをダンジョンの一番上から動かしていき、各部屋の部屋能力と呼ばれる誘発型能力を誘発させることができる(ファンデルヴァーの失われた鉱山の例で言えばゴブリンの住処に行けばゴブリン・トークン生成が、鉱山のトンネルに行けば宝物・トークンが手に入る等)。
一番下の部屋まで進むとそのダンジョンを踏破したことになる。ダンジョンの踏破をしたか否かで効果が変わるカードも存在する。
ちなみに例で挙げた物以外には
- お互いのリソースを食い合う部屋能力の他にデメリットだらけの最短ルートのある「魂を喰らう墓」
- 最も深いが、下層にたどり着いた時のアドバンテージが大きい「狂える魔道士の迷宮」
- 2022年に発売された統率者戦専用セット『統率者レジェンズ:バルダーズ・ゲートの戦い』に登場した「地下街」
などがある。
余談
本セットの日本語版製品には誤訳のあるカードが10枚以上存在し、またMTGアリーナにおいても20枚以上のカードに誤訳がある。さらに、公式告知記事に記載されていない誤訳も複数存在する。これは日本語版マジック製品史上ワースト記録である。