プロフィール
本の色 | 薄い水色 |
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術属性 | 氷 |
人間換算年齢 | 13歳 |
好きな食べ物 | 魚、ハンバーグ、アイスクリーム |
趣味 | ウー(雪男)のマネ |
魔界から降り立った場所 | ドイツ |
CV | 上別府仁資 |
(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)
概要
邂逅編に登場した魔物。
本の持ち主はゲルハルト(詳細は「本の持ち主」の項目を参照)。
僅か1話(というか数ページ)で退場したものの、むしろ邂逅編時点ではかなりの強者と言えるほどの実力を見せたため、出番の少なさに反して多くのファンから好評価されているという珍しいキャラクターでもある。
人物像
容姿
ゴフレやウマゴンといった可愛らしい動物型の魔物が多い中、フリガロはまさに「野獣」寄りのワイルドなビジュアルとなっている。
両目が隠れるほどの厚みのある白い体毛や、剥き出しになった鋭い牙といった、まさに「雪山に生息する野獣」を思わせるビジュアルとなっている。
性格
原作・アニメ共に台詞を発していないため、正確な人物像は不明。
とはいえ、作中最強クラスの「優勝候補」たるブラゴと1vs1で戦う中でも一切の怯えを見せていないため、野獣のような見た目に違わず好戦的な面を持っているのだと思われる。
術
術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「氷」属性と解説されている(レイコムと同じ属性)。
作中では派生・上位系しか使用していないものの、フリガロの実力を踏まえればギコルやフリズドといった初級呪文も間違いなく修得していただろう。
ラージア・フリズド
広範囲に冷気を放ち、草花や建物をまとめて凍らせる。
原作では丘の上から麓の街まで冷気が届いているため、少なくとも数十メートル以上もの射程範囲を誇る模様。
他の魔物が使うラージア系と比べても明らかに範囲が広いため、これもフリガロの素質や魔力が高い証拠だろう。
尚、アニメ版ではなぜかレイスで防がれる描写をされているのだが、グラビレイ系統の「重力場」ならともかく、重力球(しかも初級呪文)で冷気が止まるものなのだろうか……?
スケイプ・ギシルド
ドーム状のバリアを張り、全方位を防御する。
作中の描写では曖昧だったものの、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「氷のバリア」と氷属性であることが明記されている。
また、「スケイプ」という他の魔物の術と被らない独自の系統(等級?)が付いているのだが、どのような性質を意味する語なのかは不明。
ただ、他の魔物が使うシルド系と比べても広範囲をカバーしているように見えるため、攻撃呪文でいうところの「ラージア」のような意味合いなのだろうか?
一応、リーヤもラージアの付く防御呪文である「ラージア・シルニオ」を使っているが、そちらは横ではなく「縦に大きい」術となっている。
ラギコル・ファング
獣を象った氷を召喚し、相手に噛みつかせる。
相手の足元から召喚できるという、「~ジャス系」のような強力な性質を持っている(レイコムのギコルも「地中からも氷を出せる」性質だったので、おそらく上位術として同じ性質を引き継いでいるのだと思われる)。
威力も邂逅編時点の呪文の中では非常に高く、なんと作中でも屈指の肉体を誇るブラゴの左腕を一撃で噛み千切ったほど。
以下は原作では使用していない呪文。
ガンズ・ギコル
アニメオリジナル呪文。
口を大きく開け、鋭い小さな氷を連射する。
本の持ち主
ゲルハルト
フリガロの本の持ち主。
全体的に下ろした短髪や、ファー付きの作業着のような服装が特徴的な男性。
CVは加藤将之氏。
プロフィールは公開されていないので、年齢や職業等は不明。
国籍のみ「ドイツ」だと公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて明かされている。
彼もフリガロと同じく、人物像を読み取れるような台詞を発していないため、性格や実力に関しては不明な点が多い。
とはいえ、数少ない描写の中でも、
- シェリーやブラゴを相手にしても怯えたり大きく息を切らしている様子が無い。
- 服には多数の血痕が見受けられるが、シェリーと比べてもそこまで負傷の差があるわけではない。
- おそらく最大呪文であるラギコル・ファングに関しても、屈強な肉体を誇るブラゴではなく、本の持ち主であるシェリーを直接狙うために使うという頭脳的な面を見せる。
- ラギコル・ファングを唱えた後にも「トドメだ」と即座に追撃の構えを取っているため、戦闘終盤でも心の力に多少の余裕を残していたことが示唆されている。
等、(邂逅編時点での実力とはいえ)シェリーと互角に渡り合っている点を踏まえると、心の力や戦術眼も間違いなく高レベルであり、優秀な本の持ち主だったと評価できるだろう。
活躍
登場・活躍は原作22話。
6月8日に、ドイツ・ライン川周辺にてブラゴと戦闘(交戦した場所だけでなく日付も明記されているという珍しい演出がなされている)。
アイアン・グラビレイにも怯まずスケイプ・ギシルドで致命傷を避け、即座にラギコル・ファングでシェリーを狙う。
その際、咄嗟に庇ったブラゴの左腕を千切り飛ばすという衝撃的な戦果を挙げ、当時の読者を驚愕させた(作中全体を通しても、術による攻撃で相手の身体を欠損させたのはフリガロとクリアのみである)。
だが、ブラゴは戦闘不能になるどころか千切れ飛んだ腕を自ら口に咥え、瞬時にフリガロの側面に回り込むほどの凄まじい精神力を持っていたため、至近距離からギガノ・レイスを受けてしまう。
その際、ゲルハルトの手から離れた本にも火が着いたことで敗北となった(彼が自ら本を手放すような人物であるとは思えないため、咄嗟にしゃがもうとして本が飛んでしまった……という演出だろうか)。
その後、原作最終話では図書室と思われる場所でザバスの隣に座っている(なぜか手元の本ではなく、どこか遠くをボーッと眺めているようだが……)。
集合写真ではリオウの左隣に写っている。
アニメ版
ここまで述べてきたように、原作においてはなかなかの実力者として描かれていたのだが、アニメ版ではなぜか弱キャラのように描写されてしまった。
アニメ版では51話で登場し、そもそもなぜか登場時期が原作から大幅に変えられている(原作ではガッシュvsフェイン戦後なのだが、アニメ版ではガッシュvsキッド戦後、つまり石版編冒頭にまで出番が後回しにされてしまっている)。
戦闘描写に関しても、
- 前述の通り、なぜかラージア・フリズドの冷気がレイス一発で防がれる。
- ゲルハルトがシェリーの眼力に怯むようなカットがある(原作ではシェリーに怯んでいる様子など一切無く、冷静な顔つきのまま戦っている)。
- ラギコル・ファングでブラゴの腕を千切る演出が変更され、ただ左腕の服を破るのみに留まっている(一応、これに関しては意図的に弱く描いたわけではなく、単に放送当時の事情で部位欠損を描けなかったという可能性が高い)。
- アニメオリジナル呪文であるガンズ・ギコルも、ブラゴに素手で対処され、シェリーにも全弾回避されただけ。
- 果てには戦闘後、シェリーから明確に「ザコ」と言われてしまう(原作ではブラゴが「そこそこ戦える奴」と言及しており、フリガロも実力者であったと解釈できる流れなのだが……)。
と、原作とはまるで違う印象を受けてしまうような扱いとなっている。
もし原作未読・アニメ派の方がいらっしゃれば、ぜひ原作におけるフリガロの実力をご自身の目で確かめていただきたい。
関連タグ
レイコム……同じ氷属性。
ゴフレ/ポッケリオ……同じく邂逅編にてブラゴとの戦闘が描かれた魔物達。
ドンポッチョ……同じくアニメ版で演出が追加されたのだが、内容がマイナスであった不憫(?)な魔物。