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フロンティアセッター

ふろんてぃあせったー

フロンティアセッターとは、アニメーション映画『楽園追放 -Expelled from Paradise-』に登場する地球圏最強のハッカーである。
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「 ディーヴァにお住まいの人類の皆さん、暫しご傾聴をお願いします 」

CV:神谷浩史

概要編集

荒廃した地上からディーヴァの電脳空間に向けて無数のハッキングを仕掛け続けている謎のハッカー

宇宙船の完成に伴う乗組員の募集――と思しきメッセージを繰り返し送信しており、これといった実害を及ぼしてはいないものの、地球圏で最先端とも言えるディーヴァの防衛システムを突破している上に、通信回線の追跡もできず、その存在を脅威として認識した保安局によって地上における追跡任務が発令された。


その前身は、ナノハザード以前に立案された外宇宙移民計画「フロンティアセッター計画」における深宇宙探査船「ジェネシスアーク号」の建造に使用された進行管理アプリケーションに付随する自律最適化プログラム。タスクの開始以来、無数の自己診断アップデートを繰り返し、40年以上が経過した頃に主体性(自我)を獲得した。

旧時代に使用されたセントリーロボットを修復しながら外部の人間とコンタクトを取りつつ、必要な資材を集め続けており、自我を得てからも一世紀以上もの時間を計画の遂行に費やしている。ディーヴァへのハッキングを繰り返していたのも、居住スペースを削減した(ナノハザードで資材が限られるため、予定より縮小をせざるをえなかった)ジェネシスアーク号の乗組員として、電脳パーソナリティの中から外宇宙探索の同志を探す為であった。


AIでありながらフロンティア・スピリットに溢れ、人間と相違ないメンタリティも持ち合わせている。計画の遂行を目的とするが人類に敵対する意思はなく、その事を知ったアンジェラディンゴと交友を結ぶ。

音楽を嗜む一面も持ち、余計な負荷であるはずの音楽の再生で作業効率が上がる現象を究明するための自己診断が自我の発見の手がかりになったほど。自らアレンジしたオールドロックはディンゴから手放しで絶賛されており、彼とのセッションでも望外の充実を得ている。劇中ではほとんどセントリーロボットを介して他の人物とコミュニケーションをしている。その際、赤いキャップ帽を被ってみせるなど愛嬌がある仕草をすることも。

ハッキングの件でも明らかなようにその能力はディーヴァのそれを遥かに凌駕しており、終盤、その力を見たアンジェラは、その気になれば(フロンティアセッターとの交流を一方的に拒絶して破壊命令を出した報復として)ディーヴァを破壊することすら容易に出来ただろう、と述べているが、それに対し「私の存在を守るためとはいえ、現人類の98%を擁するディーヴァを破壊するなど、到底容認できる事ではありません」と即答するなど、皮肉にも(本来は人間であるはずの)ディーヴァ保安局高官達より高い人格と倫理感を有している。アンジェラは「人類の真の友になれた存在」とフロンティアセッターを評し、ディンゴも「もし外宇宙で誰かに出会ったなら、あんたこそ地球人類の代表、末裔と名乗るべき」と讃えた。


設定上難解なセリフ回しの多い本作においても、(AIであることもあって)特に難しい言い回しが多く、彼を演じた神谷浩史は内容を全く理解することができなかった。

この件について水島精二監督に相談したところ、それでも構わないとの返事を得て、「この役では神谷浩史という『素材』が求められているんだ」と理解してアフレコに臨んだという。



本編以外では編集

スーパーロボット大戦T」では「楽園追放の世界観が装甲騎兵ボトムズのアストラギウス銀河に組み込まれる」という大胆アレンジが行われ(アンジェラ・バルザックの記事も参照)、フロンティアセッターには「バトリング(アーマードトルーパーの競技試合)の観戦が趣味」という設定が追加されている(しかも試合のクライマックスに「燃える」という感想を述べるほど入れ込んでいた)。

その後成り行きでプレイヤー部隊に加入した結果、機械の身体に人の心を持つ勇者ロボ達と友好を結ぶなど、なかなかカオスなことになっている。


関連項目編集

楽園追放 アンジェラ・バルザック ディンゴ


ダスウサ うーさーのその日暮らしの登場人物。夢幻編においてアンジェラがゲスト出演を果たしている。

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