さて、概要といきましょうか
スーパーロボット大戦や魔装機神シリーズに登場するグランゾン、及びネオ・グランゾンの必殺武器の一つ。
胸部を開放してエンジン出力を最大にし、両腕部で回転させたエネルギーと合わせて、マイクロブラックホールを形成して相手に放つという大技である。
演出に関して作品によって異なり
- そのままブラックホールをぶつけて吸い込む
- ブラックホールが敵をガオンと削り取った後残骸を吸い込む
- 辺り一面を諸共吸い込む
いくつかのパターンがあるが、映像技術の進化により段々と派手になっており、OG外伝辺りからもう人類終了のお知らせ状態である。
理論的にはヒュッケバインのブラックホールキャノンと同じらしいが、向こうはブラックホールエンジン。グランゾンは初期は同じだったが現在は対消滅エンジン、ネオ・グランゾンに至っては縮退炉と出力がダンチである。
何にせよこの一言である
「地球上で撃たないで下さい!!」
記載された概要は特殊な解を持ちます。
ブラックホールクラスター使用時には、毎回パイロットのシュウ・シラカワが、技を解説してくれるが、これはラ・ギアス的な呪文詠唱の一種らしい。
(以下本編より抜粋の技解説)
グランゾンver
「収束されたマイクロブラックホールは、特殊な解を持ちます」
「剥き出しの特異点は、時空そのものを蝕むのです」
「重力崩壊からは逃れられません!」
「事象の地平に消え去りなさい」
「ブラックホールクラスター…発射!!」
ネオ・グランゾンver
「事象の地平に近づけば、相対時間が遅くなります」
「あなたにとっては一瞬でしょうが、こちらでは永遠です」
「理解出来ましたか?」
「事象の地平に消え去りなさい」
「ブラックホールクラスター…発射!!」
他にも以下のセリフがある。
「多数の特異点から生まれるロシュ限界(※)は、万物悉く原子の塵へと化します……事象の地平に消え去りなさい」
(※…「ロシュ限界」とは「惑星や衛星がその中心の星に近づける限界の距離」。これ以上近づくと重力の釣り合いが取れなくなり惑星に向けて墜落するが、その際に重力によって引きちぎられ崩壊する。惑星同士が近づいても同じことが起きるが、その場合お互いがお互いに向けて墜落し合う双方崩壊することになる。)
「ひとたびシュヴァルツシルト半径(※)に陥れば、光であっても逃れる事はできません。我々の世界を形成するあらゆる系が崩壊するのです」
(※…シュヴァルツシルト半径とは「シュバルツシルト=黒い遮蔽」の名の通り要するに「ブラックホールと外側の境目になる半径」の事で、「この内側にすっぽり収まると光ですら抜け出せなくなる限界範囲」を指し、星よりもこの半径が大きくなってしまうとその星はブラックホールと見做される。ちなみに地球のシュヴァルツシルト半径は地球の中心部、惑星核内のおよそ4mm、当然物質が入り込める位置ではない。詳細はここで説明するのは難しいので興味を持ったのであればこちらを読むといいだろう。)
理解出来ましたか?
つまり、ブラックホールクラスターを食らった瞬間、敵視点のこちらとの相対時間が狂って停止同然に遅くなり、次の瞬間には宇宙が熱的死した未来(※)に放り出される(その前に強烈な重力でペシャンコになっているだろうが)事になり、死体はそこを漂流することとなる。
敵からすれば一瞬で何千億何兆年もの時が過ぎた事になるが、こちらからすればぶっ飛ばされた敵がたどり着いた未来(宇宙の寿命)まではそれこそ永遠とすら思える時間がかかる。
(※電気は「熱」と「光」に分解できるが、10の電気から作れる熱と光を合わせて電気を作り直しても10の電気は出来ない=エネルギーは取り出す時は等価交換できるが、仕舞おうとすると必ずロスが発生する。これを熱力学第二法則といい、この法則をすべてのエネルギーに当て嵌めると何兆年後には星が生まれるためのエネルギーすら枯渇し、位置エネルギー=静止状態という尤も質の低いエネルギーが溢れ、それ故にあらゆる原子は停止、絶対零度に到達することで宇宙には一切の熱も光も無くなり、宇宙空間を永遠に慣性で動いている隕石すらなくなり、時間さえ永久に停止した死の世界になってしまうのではないか。という終末論の一つ。この何もかもが止まり、死んだ世界を「宇宙の熱的死」という)
まあ要するに
答え)相手は死ぬって事。
関連タグ…発射!!
ヒュッケバイン:マイクロブラックホールを形成して相手に放つ必殺武器を所持
キャロル・マールス・ディーンハイム、マークニヒト(EXO)
→元ラスボスで重力玉撃つ人たち
ルパン三世THEFIRST:劇中、酷似した兵器を使用。