概要
モンスターファームに登場するカラクリ型モンスター。
ドラゴンと並ぶ条件を満たさないと再生、育成できない隠し種族の代表格。
普段はUFOのような姿で浮遊しているが、戦闘の際は人型に変形する。
男のロマンと呼ぶにふさわしい要素を数多く持つ点から、シリーズでも高い人気を誇る。
性能
基本的にすごくいい子。シリーズ通して最高クラスのまじめ度で、ブリーダーの指示はよく聞き基本的に逆らわない。
一方で図鑑説明を見てみると忠実さを強調する一方で「機械ゆえに心を持たない」「善悪関係なく命令に従うのみ」と、ロボットならではの考えさせられるテーマも匂わせてくれる。
初代では色々理不尽なレベルにまでめんどくさい入手条件で、ある抜け穴を使わない限り解禁は困難を極める隠し種族だったが、うってかわって『3』では初期開放種となり、それに加えてトレーニングに成功・大成功し易いプラス効果のある特徴「忠実」を持つ為、殿堂入りにはうってつけのモンスターになっている。
パラメータ・適性は攻撃面に割と優れているが、回避以外の防御系パラメータ、特に丈夫さは伸び難い。精密機械だから衝撃に弱いのだろうか。
見かけだけと思ったら技もロマンあふれたものが多い。
それ以上に初代のメカメカしい駆動音とともに変形を繰り返すパフォーマンスは、男のロマンとして根強い人気がある。
尚、スピード重視の紙耐久としては珍しくガッツ回復は重量級なので、攻撃をかわし続けガッツをため続け、重い補正に任せた一撃を高い命中との兼ね備えで確実に叩き込む戦法がメインとなる。
裏を返すと、高命中補正のガッツダウンをもらってガッツを削られ無防備になったところを、今度は紙耐久を突かれ高威力の技で畳みかけられ、そのままKO負けにもなりがちなので注意。
初期はロボにもかかわらず『ローキック』やら『ヌンチャク』やらの肉体波な技が多かったが、中には『レーザーブレード』や『ロケットパンチ』等のロボットらしい技も覚える。
『2』では『アームキャノン』や『マイクロウェーブ』等々、ロボットらしいかしこさ技も増えてきた。
『3』以降は相手をロックオンした後に高威力のレーザーを放つ『イオン砲』等々、更にメカメカしい技が増えてきた。但し、その代わり種類は減った……。
UFO形態は結構可愛いので、もし家にモンスターファームがあるなら育ててみては。
ヘンガー種がSUBのモンスターは、ヘンガーをそのままメインの種族の形にしたようなモンスターが多い。
比較的弱点が少なく、命中が伸び易くなるのでそこそこ優秀。
派生種
オメガレックス
ディノ派生。鱗があしらわれた緑色のボディに、コアに爬虫類の瞳の意匠が施されたヘンガー。
1では四大大会の対戦相手グレブとして登場する。
ガイアー
ゴーレム派生。岩肌を思わせる灰色のボディに、コアが紫色の複眼が特徴のヘンガー。
一方で関節部がやけにフレッシュなサーモンピンク、と岩肌の装甲部と合わせてシャケっぽくも見える。
1ではヘンガー種で最も力が伸びる。
ダークヘンガー
モノリス派生。黒いボディにコアの部分が顔となっているヘンガー。
1では丈夫さがヘンガー種で最も伸び易い(それでも最低よりはマシ程度だが)。
ヘンガーとしてはお世辞にも褒められた適正ではないばかりか、悪のロボットであるからか、まじめ度はヘンガーの中では仏恥義理に低いと、残念ながらハズレ枠の部類と言わざるを得ない。
プロトメサイアー
ガリ派生。白いボディにコアにフジテレビっぽくも見えなくもない瞳の意匠。
命中の伸びが最高で賢さも伸び易いと、1時代では純血種やオメガレックスの上位互換な適正に加え、見た目のかっこ良さから人気は高い。
ただし、リメイク版2では賢さではなく何故か丈夫さが伸びやすくなっており、おそらく修正ミスと思われる。
後述の通り、リメイク前はプログラムミスで登場できなかった。無理に石板再生しようとするとフリーズする。
派生種一覧
名称 | SUB種族 | 初登場作品 |
オメガレックス | ディノorロードランナー | 1 |
ガイアー | ゴーレム | 1 |
プロトメサイアー | ガリ | 1 |
マグネティックス | レア | 1 |
ガーラント | ドラゴン | 2 |
ヒューイ | メタルナー | 2 |
エンドブリンガー | ジョーカー | 2 |
カラクリ | モック | 2 |
ダークヘンガー | モノリス | 2 |
スケルトン | レア | 2 |
ピーチスタイル | ピクシー | GBA2 |
ファクトリンガー | アローヘッド | GBA2 |
プロトシースリー | スエゾー | GBA2 |
トインガー | ダックン | GBA2 |
ソウルシール | ナーガ | GBA2 |
テンダー | モモ | GBA2 |
サブマリンガー | レシオネ | GBA2 |
ダークブリンガー | ザン | GBA2 |
スカルウェーブ | アントラン | GBA2 |
プリウス | レア | GBA2 |
ウォーリアー | レア | GBA2 |
サーチャー | レア | GBA2 |
フランケン | レア | GBA2 |
ランスロット | レア | LINE |
プロトメサイアーの悲劇
『モンスターファーム2』では、ガリ派生種のプロトメサイアーを再生しようとすると、フリーズしてしまう(初期版のみ、ベスト盤ではエラーメッセージが出る)バグが存在する。
こうなった理由だが、なんとスタッフがプロトメサイアーのデータを入れ忘れてしまったのが理由らしい。
だが……
悲劇から時は過ぎ
Switch/Android/iOS移植版『モンスターファーム2』にて実装が決定。
PS版の発売から実に21年越しの登場となった。
ただし、前述の通り適正がおかしい所があるので育成時は注意。
後、何故かレア度がSUB:???を差し置いてSに昇格した。
アニメ版
アニメ版『モンスターファーム 円盤石の秘密』では “古代人が開発したモンスターロボット” の設定で登場。特殊な太陽電池が搭載されている為半永久的に活動が可能であり、大勢のヘンガーで編成された〈シティ警備隊〉によって古代人の都市が数千年間守られている。警備隊の活動は主に都市の清掃、設備の修繕、危険人物の排除であり、それを取り纏めているのはテクノドラゴン。基本的には自立行動は不可能に設定されていたが、約1年前にある1体のヘンガー(CV.緒方賢一)の回路がショートし、そのヘンガーのみ自立行動が可能となった。自立行動が可能となったヘンガーは世界の状況を知るため都市の外に出たが、既に古代人が最終戦争により滅び去っていた現実を知る。それを他のヘンガー達に伝えようとするも、危険人物として排除されかかってしまう。