- 正式名称 ベギルスタン共和国/Republic of Begilstan
- 首都 カハ
- 宗教 イスラム教
- 元首 シチルバノフ大佐
概要
中東、西アジアに位置する小国。アルマメク共和国、アルメキスタン、ラマティエスタンと隣接している。
典型的な軍事独裁国家で、シチルバノフ大佐が最高権力を握る。
多国籍企業「シンボル」による人型兵器『メタル・フェイク』の兵器実験に協力する見返りとして軍事支援を受けているが、結局シンボルの駒として利用されていた。
モデルは湾岸戦争時のサダム・フセイン政権下のイラクと思われる。
シンボルが神殿の丘でのナダへの接触実験により大爆発が起き、その爆発を軍事衛星で察知したアメリカが大量破壊兵器と誤認、国連による査察が申し入れられるも拒否、多国籍軍による武力制裁を受ける。
当初はベギルスタンを支援するシンボルのメタルフェイク『イシュタルMk-Ⅱ』により国連軍に圧勝し続けるも、シンボルは実験を終え用済みとなったベギルスタンを見限り離脱。
対多国籍軍との形勢は逆転し、シチルバノフ大佐は軍事クーデターにより殺害された。
クーデター後発足した新政権により、ラマティエスタンを仲介として、国連と停戦協定が結ばれ、通称ベギルスタン紛争と呼ばれる紛争は停戦した。
日本では豪和は起きた爆発はガサラキに関する実験と看破、特務自衛隊に同種の兵器でなくては対処できないとアピールすることで派兵に介入。
紛争のさなか、ヒロインのミハルが駆る『イシュタルMk.II』と、特務自衛隊教導団第三実験中隊に所属するユウシロウが駆るタクティカルアーマー『17式戦術甲冑雷電』が神殿の丘で接触、戦闘を行った事で儀式が再現されるも不完全に終わった。
豪和はMFの残骸の一部と戦闘データを入手、シンボルもデータの入手に成功と一応どちらも理を得た結果となり、ベギルスタン、ひいては紛争自体がガサラキを巡る組織の思惑で利用された結果となった。
ベギルスタン戦のモデルとなっているシナリオは1991年の湾岸戦争であるものの、大量破壊兵器保有の誤認からアメリカ中心の連合国に攻撃されるシナリオは、放送終了5年後の2003年に起こされたイラク戦争に酷似している。
湾岸戦争当時の自衛隊の海外派遣の是非で揺れた問題を題材にしたストーリーも含め、高橋良輔監督の慧眼が光る。
物語上ではヒロインのミハルと主人公の豪和ユウシロウが初めて感応し合った舞台として印象深い。
別名・表記ゆれ
作中や視聴者からは単に 『ベギルスタン』と呼称されることが多い。