概要
和名は「ニセワルモノモリウサギ」。
謎の失踪を遂げたドイツの動物学者ペーター・アーマイゼンハウフェン博士氏の残した研究資料を基に書かれたとされる著書、『秘密の動物誌』に掲載されている幻獣の一種。
記述によるとチェコのチェスカ・ベラの松林で発見されたウサギで、半骨性の内骨格を持ち、肺呼吸を行う脊椎動物で、松の木の根元に巣を作り、その周辺で背活を行い、警戒心が高く、危険を察知するとすぐさま巣へと逃げ込むとされる。
嗅覚は完全に退化しており、歯は牙の形状に発達し、大型の昆虫、特にカマキリを好んで食すとされる。舌にはいくつかの吸盤がみられ、耳を倒して獲物の逃げ道を塞いで捕らえた後に牙を使ってかみ砕いた後に、これを使って昆虫の体液を吸い取り、残された殻は前足を使って捨てるといわれる。
毎日約30回も交尾を行い、その際に雄は憂愁を漂わせた奇妙なメロディーの歌をうたうとされる。
また老衰で死んだ家族に対しては、その体液を吸い、それを後ろ足で掘った穴に吐き出すという埋葬の様な行動が確認されており、埋葬を行った場所ではそれ以降はけっして狩猟を行わないという。
尚、ロスムス・プセウドスケルスは湿地帯的な水陸混合の性格環境への移住段階にあると考えられているらしい。