概要
和名は「コウラワタリガモ」。
謎の失踪を遂げたドイツの動物学者ペーター・アーマイゼンハウフェン博士氏の残した研究資料を基に書かれたといわれる『秘密の動物誌』に掲載されている幻獣の一種。
太平洋のガラパゴス諸島ヘノベーサ島に棲息しているとされる怪鳥で、現地では姿を消すものという意味の“ヘンゴゴ”という名で呼ばれているとされる。
柔軟な軟骨性の骨格を持ち、平均体高は50cmで非常に警戒心が強く、危険を感じると直ぐに甲羅の中に閉じ篭ってしまうとされ、人が接近する事が極めて困難な場所に巣を作り、3個の卵を産み、その中で最も大きいものを抱卵して残された卵は食べてしまうといわれている。
また毎年9月の最も暗い夜を選んでコロニー全体が一斉に飛び立ち、翌年の5月に突然戻って来るという習性を持ち、産卵直前の3晩の間だけ甲高い歌の様な鳴き声を上げ、それ以外は昼夜を跳ばず一切の沈黙を守っているという。
尚、姿を消す際の飛行速度は極めて急速である為、最新型の飛行機でも追跡できない程のスピードを誇る為、そのルートは解明されていないらしい。