概要
『ドラゴンクエストⅥ』に登場するキャラクター。
ホルテン王が治めるホルストックという国の王子。年齢は15歳だがかなり小柄で幼く見える。
特技はその小柄な体格を生かしてのかくれんぼで、タルに隠れることを得意としている。
外見はオリジナルのスーパーファミコン版では茶髪の坊ちゃん刈りだが、リメイクのニンテンドーDS版では金髪になった。
ホルストックの王族は、洞窟で試練を乗り越え洗礼の儀式を行うという慣習があるのだが、彼のわがままかつ臆病者な性格が災いして暗礁に乗り上げていた。
そのため主人公たちが彼のお守り役として洞窟へ同行することとなるのだが、何度も何度も逃げ出してはその度に探さなければならないためプレイヤーを大変イラつかせてくれる。
しかし、最終的には文句を垂れつつも試練を乗り越え、その後は自身の将来について向き合うようになるなど成長がみられる。
また、町の子どもと遊んでやったり遠まわしながら老人を労ったりと面倒見のいい一面もあり、何だかんだ国民たちからは愛されている様子。
サマルトリアの王子に始まり、チャゴス、ファーリスなどドラゴンクエストシリーズでは「残念な王子」が伝統となっており、ホルスもその系譜である。
特にチャゴスとは、「わがままで臆病な王子」「王家の儀式から逃げ出す」「主人公たちがお守りをさせられる」という点で共通しているため何かと引き合いに出されることが多い。
しかし、チャゴスは儀式を卑怯な手で乗り越えて主人公たちの努力を無下にし、最終的に全く成長しなかったためホルスとは対照的なキャラとして描かれている。
余談だが、ホルストックの一連のストーリーはぶっちゃけて言ってしまうと「まほうのカギ」を入手するためだけのイベントであるため、必須イベントとはいえ本筋とは一切関係ない。
そのためかスピンオフ作品ではエピソードごと軒並みカットされており、何とも勿体ない。