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ボーヴォワール

ぼーゔぉわーる

ボーヴォワール(Beauvoir)とは、フランス語の姓、地名。あるいはゲーム『NieR:Automata』に登場するキャラクター。
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曖昧さ回避

  1. シモーヌ・ド・ボーヴォワール…【1908〜1986】フランスの哲学者、小説家、評論家。小説「招かれた女」「他人の血」、評論「第二の性」、自伝「娘時代」など。哲学者サルトルの終生の伴侶であり、互いの性的自由を認める形での婚姻関係にあった。
  2. スクウェア・エニックス発売のアクションRPG『NieR:Automata』に登場する上記の人物に名前を由来するキャラクター。本項で解説

概要(NieR:Automata)

美シキうた

「Ch.04:狂気の歌姫」(1.1aではChapter.4)にて、遊園地廃墟のボスとして登場する大型の機械生命体。

消息不明となったヨルハ部隊を捜索するため通信を辿り、ステージ深部にある劇場内に足を踏み入れた2B9Sの前に姿を現す。

自身の「美しさ」に対して強いこだわりと執念を持つ、外見、性質共に今まで確認された機械生命体の範疇から大きく逸脱した特殊個体である。


ヨルハ部隊らが消息を絶った事件の元凶であり、遺体などから確認できるだけでもかなりの数のアンドロイドがその犠牲になっていたことが窺える。

さらなる美しさを求めて2Bらも取り込もうと襲い掛かるが、激闘の末に最期はポッド042のレーザーに貫かれ爆発四散し、完全に破壊された。


美しさのためには同じ機械生命体への犠牲すら厭わず「共食い」まで行っていたらしく、撃破後には他の機械生命体から倒したことを感謝されるなど、周囲の同族からも異常かつ危険な存在として認識されていた様子。


その美しさへの執着は、とある1体の機械生命体のためであったようだが…


容姿

「歌姫」と呼ばれているだけあって、その出で立ちはドレスを着たオペラ歌手を彷彿とさせ、登場シーンや立ち振る舞いもまるでオペラを見真似ているかのようである。

シャッターのように開閉するスカート状の下半身には様々な兵装や移動用のブースターなどが仕込まれており、さらにその裏に長い脚部と巨大な口を備えた機構を隠し持っている。

仮面型のバイザーにスピーカーを備えた頭部、スレンダーな上半身なども含め、全体的に機械生命体としては特異な造形をしているが、首元をよく見ると一般的な機械生命体に共通する丸型の顔らしきものが確認できる。(攻撃時にはこちらの目が光る。)

赤い布などを使って自らを美しく着飾っているものの、その装飾にはアンドロイドの死体(と他の機械生命体の部品)も用いられており、傍目から見ると悪趣味さが拭えないデザインになってしまっている。

無題


戦闘

第一段階

追尾ビームやミサイル、リング状のエネルギー波、カッターを展開しながらの突進、さらには全方位へのレーザーやニーアではお約束の高密度の弾幕など、多彩かつ激しい攻撃を矢継ぎ早に仕掛けてくる強敵。

一連の攻撃が終わると舞台上に引っ込み、回避不能なハッキング攻撃を放つ。(この攻撃がこのゲームにおける初めてのハッキングの登場であり実質的なチュートリアルとなる。)


第二段階

「私は……私は……美しくなるんだっ!!」


慟哭と共に生きたまま兵器に改造され無残な姿となったアンドロイド達をけしかけ、ハッキング攻撃を浴びせてくる。(フィールドの外周にもおびただしい数の兵器化されたアンドロイドが揺らめいている。)

ボーヴォワール自身もまた歌うように音波型のハッキング攻撃を繰り出すほか、こちらの攻撃によって身に纏った装飾が炎上し焼け落ちてしまう一幕も。


第三段階

さらに体力が減り追い詰められると、下半身から四つ脚と醜い化け物じみた形状のユニットが飛び出す。

攻撃手段も突進や飛び跳ねによる衝撃波など荒々しいものに切り替わり、もはや序盤に見せていた優雅さをかなぐり捨てた姿で見苦しく暴れ回る。


BGM

美シキ歌

ボーカルによる歌唱とコーラスをふんだんに用いた、壮大かつドラマチックな激情を感じさせる名曲。

戦闘序盤のボスの行動や攻撃パターンはBGMとリンクしており、まるでボーヴォワールが音楽に合わせて歌い踊ってるようにも感じられる演出となっている。



(2周目以降のネタバレ注意)

本編2周目にて、ボーヴォワールにハッキングを行っていた9Sの視点により、彼女の過去・真意が明かされることとなる。













わかった……私、もっとキレイになる。



かつて、ある機械生命体に好きという感情を抱き、彼に振り向いてもらうためならどんな努力も惜しまないと決心したボーヴォワール。

「美しいモノがを勝ち取る」という話を聞いた彼女だが、機械生命体には美しいという概念がなかった。

美しさとは何かもよく分からぬまま、それでも美しく、魅力的になるために、人類の過去の資料から美しさを磨く方法を知り、貴重な宝石があれば身体が壊れるのも惜しまず取りに行き、与太話だろうがほんの僅かでも美しくなる可能性があるならばアンドロイドの死体すらも食い、相手の気持ちを惹きつけるという「」なるモノの練習も毎日続け、果てには何を血迷ったか同胞まで食らったが、何をしても彼は振り向いてくれない。

やがて、最初からの気持ちを手に入れることなどうやっても叶わぬ願いであり、今までの努力も己の姿も全てが無意味であったと悟ってしまったボーヴォワールは…



誰か 私を 認め




ボーヴォワールが恋心を抱いた機械生命体が誰なのかは明言されていないが、その帽子を被った唯一無二のシルエット、人物像、互いの名前の由来である哲学者同士が事実上の婚姻関係にあったという要素から、その相手はパスカルの村に住む機械生命体サルトルであると推測できる。

一部の者達から妙にモテるが自身の哲学以外に何の関心も抱かない彼は、作中でも複数の機械生命体からの好意をことごとく足蹴にする偏屈っぷりを披露しており、それは変わってゆくボーヴォワールの姿や壮絶な努力に対しても同じだったであろうことは想像に難くない。


また、回想シーン始め頃のボーヴォワールは機械生命体の中でも凡庸かつサイズの小さい小型短足タイプの姿をしていた模様。

おそらく美しさを求めて自らを魔改造していくうちに、今のような巨大な異形の姿にまで変貌していったものと思われる。



ボーヴォワールの最期に一瞬映し出されたビジョンは、純真な愛のために全てを犠牲にした彼女が唯一望み続け、ついに叶うことなく終わった情景そのものであったのかもしれない。


余談

  • 欧米版では名称が、由来となった哲学者のファーストネームから取った「Simone(シモーヌ)」に変更されている。
  • NieR:Automata発売前のプロモーションの段階で、ゲームプレイ映像としてその姿と戦闘の様子、BGMなどが比較的早期に公開されていたボスでもある。
  • SINoALICE」を始め、NieR:Automataと外部作品がコラボした際に度々出演を果たしている。

関連イラスト

ボーヴォワール遊園地廃墟のボス


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