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概要編集

既存の兵器を遥かに凌駕する性能を持った機動兵器。

固有の自我まで備えた電脳による高度な自立機能に加え、ナノマシン製の装甲による強力な自己再生能力まで持ち、機体の基本性能そのものも極めて高い。


通常の人間では操縦することは不可能で、生命の危機に陥った人間にナノマシン(アニメ版ではDソイル)を投与し、ファクター(自らの装者)として蘇生させる。

マキナは自立行動が可能とはいえ、ファクターの操縦無しでは力を発揮出来ないため、本能的にファクターを求める傾向にあり、主に自らの手で瀕死に追いやった人間を選ぶことが多い。


ファクターとなった人間はマキナと一心同体になり、いつでもどこでも一声で呼び出すことが可能な上、超人的な身体能力や肉体再生能力を発揮し、ほぼ不死身同然となれる。

しかし、一方でその命はマキナの命とも言える電脳と連動しており、マキナの電脳が機能を停止(マキナにとっての「死」)すると、ファクターもまた死亡してしまう。

ただし、逆の場合はこの限りではなく、ファクターが死んでもマキナや電脳に影響はない。


誰がいつどこで、何のために開発したものなのかは全く分かっておらず、世界中にも限られた数のマキナが現存しているのみである。


アルマ編集

加藤機関がマキナをベースにして開発し、主力として運用している機動兵器。

マキナの簡易量産型とも言うべき機体で、電脳もナノマシンも搭載していない純粋な機械である。

ほとんどは人型でスペックもマキナよりかなり劣るが、扱い易くカスタマイズ・量産も容易で、正規軍が用いる通常兵器程度は十分に圧倒できる戦闘力を備えている。

隊長機はそのクセに合わせた専用のカスタマイズが施されており、量産機を上回る戦闘力を発揮出来るが、それらでもさすがにマキナ相手には力不足は否めない。

後にマキナとしての利点を維持した完全な量産型が開発されたことにより、姿を消した。


なお、一部の試作機は一般的なアルマとは完全に趣を異にする特異な機体となっている。

圧倒的な火力と巨体を有する非人型の陸上要塞型弩級アルマ(カガセオ)、人間の身体そのものをアルマの技術を用いてサイボーグ化したアルマ人間(タケミナカタ)などが該当する。



主なマキナ一覧編集


関連タグ編集

鉄のラインバレル マキナ ロボット






















以下、原作漫画版ネタバレ注意
















原作漫画版におけるマキナの正体は、「やり直される前の歴史」(この辺りの詳細は加藤久嵩の記事を参照)において、城崎天児が作り出したナノマシンを運用するための研究開発の過程で建造された作業機械である。

元々は兵士のための人工筋肉から人型ロボットへとシフトしていき、最終的に「電脳を持ち、自己判断しつつも人の命令に従う機械」としてマキナが完成した経緯がある。

世界で初めて大型マキナとして完成した黒い0号機を皮切りに、世界各国はこぞってマキナの開発に着手。

しかし、あまりにも強大なマキナの力は、人類に向けば容易に滅亡の道を開くだろうことは予想されていた。マキナの意志を宿す電脳は人間の脳と比べても「機械で出来ている」以外全く同じというレベルで高性能であったため、反乱を防ぐため、


  • 人に危害を加えない
  • 自身のファクターの生命維持を最優先する
  • 何らかの事故で人を死なせた場合、その人物をファクターとする

という三つの原則が適用された(後者二つは天児によって追加されたものと思われる。後述)。

これによりナノマシンのテクノロジーは医療用として使われ、人類の戦争はマキナを用いた代理戦争に取って代わられることになった。

が、これによって生存の危機から遠ざかり、のみならず限定的ながら不老不死まで手に入れてしまったコトで、人類は生存のための能力を喪失。

すなわち「想像力」を失ったコトで、進化の限界に至ってしまった人類は遺伝子内に存在した「自滅スイッチ」により、ファクターとなっていた一握りの人類を除き滅亡してしまった。


だが、残されたマキナ達は存在の根幹に寄与する人類がいなくなったことで混乱。

存在するために主を必要とした彼らは、自分たちの中から「主」を作り出そうと殺し合いを始め、その中で死への恐怖を自覚することでヒトになろうとした。

こうして想像力を獲得したマキナは「ヒトマキナ」となり、自分たちの望みを果たすために動き始めるコトになった。



ヒトマキナとその顛末編集

原作漫画版にのみ登場するマキナの変種で、文字通り想像力を獲得し「ヒト」となったマキナのコト。

マキナたちは殺し合いの中でヒトマキナを生み出すコトには成功したが、その結果得られた結論は、「マキナはどこまで進化しようが機械であり、使ってくれる人間がいなければ存在意義を達成できない」というものだった。


そのため、ヒトマキナ達は当座の指導者であるデウスエクスマキナに従い、世界そのものをやり直す計画をスタートさせた。

その計画はまず、絶滅直後の早期から人類の遺体を可能な限り大量に回収し、使用できる細胞を掛け合わせてクローニング、広義の意味でのファクターとして再生させる準備から始まった。

肉体を用意するめどが立ったところで、今度は人類絶滅を回避するためにはどの時代から「やり直す」べきかの判断を下すため、シミュレーターとなる演算特化型のマキナを建造した。


このマキナは与えられたデータを元に紀元前から無数のシミュレートを実行、その結果、「やり直す」ための起点は西暦1871年であると結論が出された。

これに伴い、ヒトマキナ達は200年をかけて元の世界から文明の痕跡を消し去り、1871年以降の建造物は月へ飛ばし、価値があると判断された建造物や遺跡は「やり直された」1871年へとオーバーライドで飛ばされた。

そして、完全に漂白された「何もない世界」を下敷きに、ヒトマキナたちは297年もの時間をかけて1871年の世界を完全再現、デウスに連れられて拠点を月へと移動させた。


そして、シミュレーターマキナは自らの電脳内部に宇宙空間まで含めた仮想世界を丸ごと一つ構築、その中で実際に自我・感情・記憶を持つ人々のデータを余すことなく完全再現した上で、それらすべてのデータを1871年の時点で抜き出し、再生された「ファクター」へとインストールした上で地上に配置。

この結果、それらの人々は自分たちの中にある「仮想世界でこれまで過ごしてきた記憶」が現実のものであると信じて疑わず、「いつもの日々」へと戻っていった。要は「世界五分前仮説」をマジでやってしまったワケである。


最終的に、今度は人類が自滅スイッチで滅亡しないように調整しながら、科学技術がかつての水準に達したところで地上に戻り、改めてマキナとして運用してもらうのが目的だった。



ところが、この計画は加藤久嵩がシャングリラと共に宇宙に脱出していたのが原因で、初期段階でいきなり躓いてしまっていた。

地球に帰ってきた後、クローニング施設を見た久嵩はマキナたちの狙いに気づき、自分もそれとは別の方法で人類絶滅を回避しようと行動を開始。

彼とシャングリラ、そして「推進派」の存在を盛り込んでシミュレーションをやり直したマキナだが、ここで「マキナを手にした人類同士で戦争がはじまり、その結果人類は滅亡する」という最悪の結末を見てしまったマキナはそれに対する絶対的恐怖から想像力を芽生えさせ、ヒトマキナ化してしまう。


ヒトマキナとなった、後に「ジュダ」と呼ばれるマキナは、同胞たちにこの事実を語った上で、次なるプランとして久嵩を利用するコトを提案。

ヒトになれなかったマキナ達に断片的な情報を持たせ、地上に投下するコトで久嵩にそれを回収させ、入手した情報を元に動き出すだろう久嵩を「マキナを用いて行動する人類の敵」に仕立て上げた上で、それを止めるべく「正義の味方」として降臨し、自分たちこそが人類に必要な存在だと刻み付けるという計画を立てた。


結果、目論見通り久嵩は入手した情報を元手に行動を開始。頃合いよしと見たジュダは、仕上げとして自らも地上に降りた。

しかし、ジュダは地上に降りた時点で既にヒトマキナを離反していた。

ジュダがシミュレートした事象は本物だったが、それを回避するための手段として「加藤久嵩を本当の正義の味方にのし上げ、彼に世界を救ってもらう」という方法を既に選択していたのである。

そのためハグレマキナを装って加藤機関に接触し、ファクターとなった石神に全てを伝えたジュダは、彼と共にヴァーダントら「ヒトではないマキナ」達を連れて離脱。

最終的に石神はヒトマキナを欺くため、ギリギリまで加藤機関と衝突しながら「マキナ同士の戦争」という構図を維持し続け、それを止めるために満を持して降臨したヒトマキナに対し、加藤機関と手を組んで反撃することで、ヒトマキナを「人類の敵」、加藤機関を「正義の味方」に変えてしまった。


この結果、ヒトマキナたちはジュダによって計画がひっくり返されたことを理解しつつも、それこそが人類絶滅を回避するために必要な事象だと判断し、あらためて「人類の敵」として敵対行動を開始。

さらにニューヨークでの戦いにおいて、加藤機関とヒトマキナのぶつかり合いを、直前の月でのデウスとの激突で姿を消していたラインバレルと浩一が止めたことにより、ヒトマキナ達が当初想定していた「人類と、人類の敵との戦いを、割って入った正義の味方が止める」という構図が完成する。


それにより、一部のヒトマキナたちは、「我々にとって望まらざる結果であろうとも、ジュダの目的が我々と同じであったのならば、その結論に従うべきである」と判断し、代表者として送り込んだ「エイブラハム・リンカーン」を通じて浩一にデウスエクスマキナの破壊をゆだねるコトになった。





デウス一派の目的は先述したように「マキナが必要とされる世界」を作るコトだったが、現行の人類はマキナを必要とするほどの想像力を持たず、そうでない者もマキナを肯定しなかったため、改めて人類をリセットしてもう一度やり直すコトを決めていた。


だが、月面決戦において、デウスエクスマキナはその結論が「人類のコトが理解できない」という恐怖に根差すものだと「本当の正義の味方」に見抜かれ、敗北。


最後に彼らが導き出した結論。

それは、人類が絶滅を回避するには「正義の味方」が必要であり、それを生み出すための「敵」としてマキナが必要だったのだ、というものだった。



ヒトマキナたち編集


詳細は当該項目参照。人類を観察するための潜入調査員として送り込まれていたが、そのためジュダの離反とそれに伴う計画の変更を全く知らされていなかった。

事態把握後は加藤機関に参加。


  • ラヴバレル

真来梓の戦闘用外骨格。ラインバレルを始めとする「バレルシリーズ」のマキナを模倣して作られた中距離砲撃専用機。

ラヴの綴りは「Rove」で、意訳すると「ハグレバレル」となる。


  • エイブラハム・リンカーン

「やり直される前の歴史」における同名のアメリカ大統領を模した姿を持つ男性型ヒトマキナ。

ジュダに賛同する一派の代表を務めており、真来梓に「人類を見て、多くのコトを学習するように」と言いつけて送り出した。このため彼女からは「お爺ちゃん」と呼ばれている。


  • レイル・スプリッター

リンカーンの戦闘用外骨格。脚部のない半人型の機体で、武器はない。

背部の突起を用いて制御されるナノマシンが唯一最大の武装であり、マキナの体を容易に食い取り消滅させる攻撃力と、あらゆる飛び道具を分解する防御力を備えた無敵の機体。

またリンカーン自身の索敵能力により、アパレシオンの電磁迷彩ですら隠れるコトはできない。


  • ジュダ

石神邦生をファクターとするマキナ。

シミュレーションの最中に人類絶滅の可能性を見たことで発狂し、これがきっかけでヒトマキナ化。

石神と共に真の意味で人類を救うべく暗躍していた。


  • ディスィーブ

元はJUDA特務室のマキナだったが、とある一件でヒトマキナと化してしまっている。


  • デウスエクスマキナ

CV:玄田哲章

ヒトマキナ一派の首魁。ラインバレルに通じる姿と人面を持ち、マントを纏った「王」「皇帝」を思わせる風貌の機体。

切っ先の平らな斬馬刀と超精密かつ大規模なオーバーライド能力を持つ。月面決戦にて浩一に敗北した。

デザインは本作の原型に当たる読み切り「鋼鉄の華」の主人公機「マキナ」であり、デザインは角が折れていない以外はそのまま(デウスは浩一との戦いで、ラインバレルの攻撃によりまさにその「折れている」部分を切断されている)。


明言されていないが、最終話で「鋼鉄の華」のワンカットが映るコトや、スーパーロボット大戦UXへの参戦時に追加された描写から、「鋼鉄の華」と同一の存在であることが示唆されている。



似て非なる存在編集

ヒトマキナとは逆の「マキナになった人間」

正義の味方であることを貫くために、脆すぎる人間の体を捨ててラインバレルの電脳と一体化していたが、後に別の方法で独立行動のためのボディを入手。

結果的に真来梓/ラヴバレルと似たような関係性になっている。

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