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ミヘン・セッション

とうばつたいのひげき

ファイナルファンタジー10のストーリー中に発生するイベント。FF史上、屈指の悲劇的イベントとしても有名。
目次 [非表示]

概要

ファイナルファンタジーXのストーリーで発生するイベント。


『シン』を倒す「究極召喚」を手に入れるため、各地の寺院を巡る旅に出たティーダユウナたち一行が道中で遭遇した一大作戦。

発生するのはストーリーの序盤ではあるが、その内容は「究極召喚に頼らずに『シン』を倒す」という、なかなかに意義深いものである。

だが、どこか不穏な空気が漂っており…。


討伐隊

この作戦を立案、実行したのは「討伐隊」と呼ばれる人々である。


「討伐隊」とは作中世界「スピラ」において最大の脅威となる『シン』の打倒を誓う、スピラの宗教勢力「エボン寺院」傘下の民兵組織のこと。英雄と称される人物、ミヘンが作った「赤斬衆」を前身とするらしい。

志願制で隊服などは定められておらず、隊員の服装はバラエティー豊か。


その名とは裏腹に『シン』を討伐した実績や実力はなく、実際には頑張って『シン』の行き先を変えるぐらいが関の山である。一方で本当に『シン』討伐を志す者も多い。

形式上は傘下といえど、「究極召喚によってのみ、『シン』を倒すことができる」と説くエボン寺院とは行動理念が異なる組織であり、寺院が禁忌とする機械や銃などのテクノロジーについても抵抗がない。

敬礼もエボンの独特な様式ではなく「気をつけの姿勢で左胸を拳で叩く」という独自のものになっている。


ワッカさんの弟、チャップも討伐隊に所属していて、その死が彼のアルベド嫌いの一因にもなっている。

また、ワッカ達と同じビサイド村の出身であるルッツ、ガッタもこの組織の一員。


作戦内容

そんな討伐隊が『シン』打倒のため、決行したのがこの『ミヘン・セッション』である。

なお、この作戦の実行にあたっては一般人にカンパを呼びかけている他、機械に長けたアルベド族と協力している。

アルベドは寺院の禁忌である機械を使うため迫害される一族でもあり、彼らと手を組んだ討伐隊はエボン教を破門された。無論、本人らも覚悟の上である。


作戦のおおまかな内容は次の通り。

  1. 『シン』は自身の剥がれ落ちた体表から生じた魔物、「『シン』のコケラ」(以下、コケラ)に惹かれるという習性がある。これを利用して、捕まえたコケラ達を使って『シン』をおびき寄せる。
  2. やってきた『シン』をミヘンにて待ち構え、アルベド族の用意した大砲で攻撃。飛び散った体表がコケラ化するので、それをチョコボ騎兵隊や歩兵で迎え撃ち、可能なら『シン』にも直接攻撃する。
  3. 最後はアルベド族の機械砲『ヴァジュラ』を発射。最大火力で『シン』を撃破する。


だがこの少し前に、ユウナ一行はある村が『シン』によって無慈悲に破壊された様を目撃している。

圧倒的な力を持つ『シン』に果たして究極召喚なしで戦えるのか、不安を感じたプレイヤーも多かったのではないだろうか。


顛末

上記した通り、参加者に破門を言い渡したエボン寺院ではあったが、その一方で最高幹部の四大老師が二名も見物に訪れていた。

彼ら曰く「どうせ失敗する作戦」とのことで、寺院全体としてもそういった認識だったのだろう。

物語を進めると分かるが、エボン寺院は「究極召喚以外の『シン』を倒す方法」を認められない立場にあり、そのためにこの作戦を黙認し、わざと失敗させる事で自身の正当性を民草に再認識させようとしていたのだろう。

もちろん、意見の対立する討伐隊の過激派を体よく始末できるという面もある。

要するに、作戦自体がエボン寺院による盛大な茶番でしかなかったのだ。



そうとは知らない討伐隊は、現れた『シン』へ砲撃を開始。

一度目の斉射は命中し、飛び散った『シン』のかけらが変化した無数のコケラ達を、大量のチョコボ騎兵たちが勇ましく迎え撃つ。ここまでは順調だった。




だが恐らく、討伐隊は一つ大きな誤算をしていた。

確かに『シン』は巨大で、恐ろしい魔物だ。彼がその巨体で暴れるような存在なら、騎兵や大砲は有効と言えるだろう。

しかし寺院があえて伝えていなかったであろう、『シン』の本当の脅威。それはかの存在が、凶悪な重力魔法の使い手である事だった。


重力波の応用で斥力のバリアーを纏った『シン』は、二射目以降の砲撃を完全に無効化。虎の子の最終兵器『ヴァジュラ』が放たれるも、バリアーをわずかに押し込んだだけで突破には至らない。

エボン寺院がこの作戦を「失敗する」と評したもう一つの理由は、彼らの体裁以前に「討伐隊が持ち出した機械兵器では『シン』を倒せるはずもなかったから」なのである。


そして反撃として、『シン』は「テラ・グラビドン」を発動。

『ヴァジュラ』に押し込められ、反発力が高まっていたバリアーの力も上乗せされたその一撃は、最前線で戦っていた人間やチョコボを一瞬にしてバラバラに吹き飛ばし、『ヴァジュラ』含む砲台群も破壊し尽くした。


たった一発の攻撃だけで、討伐隊は投入した全戦力を喪失。作戦は失敗に終わったのである。


なお、『シン』が現れた理由はコケラの存在以外にも、ある人物が関係していたという。

自身が成り果てた怪物が「どういうモノであるか」を、かつての息子に示しに来たのだ、と。


「お前、何なんだよ!」

破壊の限りが尽くされ、死体が山と積み重なる海岸で叫ぶティーダ。

海に飛び込み、『シン』を追った彼は父親の声を聞き……。


その後

事態を悪化させるように、捕まえた『シン』のコケラ達が合体して強力な魔物に変貌。ユウナ達に襲いかかり、何とか撃破するという一幕があったりする。

この時、見物に来ていた老師の一人シーモアが助けに来ており、ここから一行とシーモアに奇妙な因縁が生まれることになる。


ストーリー序盤ではそれなりに見かけた討伐隊だが、このイベントで大打撃を受けたせいで以降はぱったりと見かけなくなる。

生き残りの中には近くのエボン教の寺院で僧官たちに治療、供養を受けた事で改心し、再びエボンに入信した者も多かったようだ。


主人公一行が特にティーダが初めて『シン』の恐ろしさを目の当たりにし、自分たちの敵がどれほど強大かを再認識するこのイベントは、同時にこれ以降露わになっていく、エボン寺院の暗い側面を象徴するエピソードとも言えるだろう。



関連タグ

ファイナルファンタジー10 FF10

『シン』


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