設定
ラルーゴの町で商店を営むハイエルフの女性。
父親のエルラスが『1』主人公のジャン(アルフレッド王)と交友を持っていた為、幼い頃からヴァーダイト城を頻繁に訪れており、『2』の主人公アレフ王とも顔見知り。
『3』の主人公であるライル(王子)の事も幾度か目にしていたらしい。
純粋な心と聡明な頭脳を併せ持つ人物であり、アルフレッド王の乱心後、ラルーゴの住人は王族に恨みを抱くようになったが、彼女は今だ王を信じ続け、王子であるライルにも好意的かつ協力的に接する。また、ハイエルフに崇拝される神シースの本性をも見抜いていた。戦闘能力も高いらしく、魔物が徘徊するヴァーダイト各地を旅できる実力を持つ。
ライルが「イシリウスの鍵」を必要としている事を知るとラルーゴを離れ、氷の平原でライルと再会した後、父が消息を絶った地であるガラン渓谷へ向かう。
そこで父の行方と、彼が所有していた「イシリウスの冠」を捜索していたが、凶悪な怪物ガランリザードに襲われ、ライルが着いた頃には既に殺害されていた。その為、ライルは彼女を殺したガランリザードを倒してイシリウスの冠を奪還する事になる。
このイベントはどのような手段を使っても回避する事は出来ず、彼女の死体を調べても「ミーナの死体」という簡素なメッセージが表示されるのみ。しかも、その場を離れて戻ってくると死体すら消失してしまう。
ヒロインのように描かれていたキャラクターですら呆気ない死を遂げるという、キングスフィールドシリーズの過酷さ、無常さを象徴するイベントと言える。
ただし、本シリーズでは「主要キャラクターの死体はその場で野晒しになったまま」というのが基本であり、ミーナの死体が突然消え去った点は不可解でもある。その為、彼女が何らかの形で蘇生・生存していると考えるプレイヤーもいる。
また、彼女の死体の近くには彼女がアレフから貰ったという「ミーナの指輪」が落ちており、これを竜の泉に戻す事でアレフの亡霊と会い、彼の剣技を学ぶ事が出来る。
海外版での扱い
海外版では名前が「Lyn Reinhardt」に変更されたほか、ジャンの幼馴染という設定も追加されている。エンディングでは日本版にないナレーションが追加されており、
(以下、日本版に順じたキャラクター表記、設定で解説する)
ミーナの肉体は滅んだものの魂は闇に屈しなかった為、大地の神ヴォラドの手で蘇生。
(死体が消失したのはヴォラドに回収されたからと考えられる)
シースを滅ぼして王となったライルの妃になるという、ハッピーエンドを迎える事が出来る。
かつてはpixivにも海外絵師によるLyn名義のイラストが公開されていた。
余談
防具「グレートヘルム」と消費アイテム「矢」を販売しているのはミーナだけであり、彼女がラルーゴを離れるとグレートヘルムを入手する機会は永久に失われる。矢は冒険中に幾度か拾う機会があるが、安定した供給手段は断たれてしまうので、グレートボウ(弓)を主力武器にしたいなら買い貯めしておく必要がある。