もしかして→メタルクロー
概要
CV:郷里大輔
武器の密輸を主な生業とするブラジルのマフィア「リオコネクション」の幹部。部下から「ミスター・クロー」の敬称で呼ばれている。その名の通り、右手の義手は鉤爪に変形する仕組みになっている。白いスーツとブラウンの短髪が特徴。
人物
ボスであるドン・グルドの部下であり、自身は黒服の男たちを率いる、いわば中間管理職的な立ち位置(ヤクザでいう若頭・代貸にあたる)。
部下たちにアザラシを殺させてそれを剝製にしており、その中に銃を入れて密輸を行っているなど、残酷かつ非人道的な悪人(その証拠写真を見たナナミたちペペロンチーノ号乗員は当然激怒した)。また、上記の証拠写真を撮影したカメラマン・リチャードを追い、彼が持つフィルムを強奪したうえで、リチャードを殺害して証拠隠滅を図ろうとしていた。
部下が銃火器でリチャードのボートを爆破した際には、その部下の胸ぐらをつかみ「誰が爆破しろと言った?」と叱責するなど、容赦のない一面を見せる一方、それ以上の重罰は与えず、後述する上司のグルドが逮捕されたことを逆恨みして部下たちと協力してナナミたちを追うなど、上司及び組織への忠誠心の厚さと部下たちとの協調性が強い一面も覗かせる。
ナナミを「証拠のフィルム」の交換条件の人質として軟禁・監禁するも、スコット・シンプソン達の活躍により失敗し逃げられ、証拠写真がリオデジャネイロの警察に届けられたことで上司のドン・グルドが逮捕されリオコネクションは解体された。
その後はナナミたちに逆恨みを抱き、報復を決意。リオコネクション残党を率いてアフリカ大陸ザイール川(現コンゴ川)上流までペペロンチーノ号を追跡して追い詰めたが、船ごと陸路でナイル川へ脱出するという奇策に翻弄され逃げられてしまう。
呆気に取られている間に乗っていたクルーザーが岸辺で座礁、更に部下のクルーザーが追突して航行不能に陥ってしまった。そのため追跡を断念したのか、以降は登場していない。
関連タグ
ナターリャ・カミンスカヤ・ベネックス:同作の悪役でラスボス。悪人としての器はクロー及びグルド以上だが、こちらは凄惨な最期を迎えている。
レプカ:『未来少年コナン』の悪役。容姿、性格、役回りが似ているが、こちらは事実上のラスボスであり、最後は部下たちと共に凄惨な最期を迎えるという大きな違いがある。レプカは部下たちを見捨てた報いとして死亡したのに対し、クローの場合は部下を叱責こそすれど見捨てるような真似はせず、上司が逮捕されたことを逆恨みして部下たちと共に主人公たちを追うも失敗に終わる程度で済んでいる。