概要
「メトロイドドレッド」の最終盤、サムス・アランがレイヴンビークとの死闘で覚醒。メトロイドの力が発現し、サムス自身が変貌した姿。
サムスの体内にあるメトロイドDNAが暴走、制御不能になり、メトロイドと完全に同一の存在となった。
全身がメトロイドの成体を思わす緑色の甲殻で覆われ、節々に走る光は禍々しい赤。鋭い爪やさながら牙の意匠、恐ろしいバイザー等ダークサムスの比でない凶悪な威容を持つ。
サムスの各能力が集約された事で右手のアームキャノンは「全てを破壊する最強のビーム」ハイパービームが使用可能となり、EN、アモ類の表記も消えて不死身かつ無敵に。
更に、Xが擬態した生物は触れただけで問答無用で撃破・吸収するという全身即死攻撃判定。
左手はメトロイドに由来したあらゆるエネルギーに対する吸収能力を持つが、通常の其と異なりレイヴンビーク諸とも空中要塞イトラシュのエネルギーを丸ごと吸収してしまう凄まじさである。
しかしこのエネルギーへの完全な優位性はサムスに制御不能であり、触れたものから強制的にエネルギーを奪ってしまう危険さも孕んでいる。
エイオンアビリティ以外の全ての武器・能力を際限無く使えるのみならず、無敵・不死身を兼ね備え、その砲火は文字通り全てを破壊する。
絶望的な恐怖に立ち向かうコンセプトの本作に真っ向から相反する一方的で絶対的な暴威。
万物に恐怖を刻む最強の戦士の顕現。プレイヤーは、メトロイドドレッドのタイトルが何を指すのか知る事となる。
余談
「メトロイドの主人公はメトロイドじゃない」と長らく吹聴されてきた本シリーズだが、この一件を以てサムスは完全にメトロイドとなり、「メトロイドの主人公はメトロイド」が現実となった。
正しくは、メトロイドワクチンによってXに唯一対抗可能な存在になったメトロイドフュージョン時点で概念上も生物上もサムスはメトロイドで特に間違いは無い。
追記すると"メトロイド"という言葉自体がサムスを育てた鳥人族の古語で「最強なる戦士」を意味し、彼等によって鍛えられ、希望を託されたサムスは実力的にも意味合い的にも初代メトロイド開始以前から「メトロイド」に違いなかった。