概要
メトロイドシリーズのサムス・アランが装着するパワードスーツの1つ。水色を基調とした生物的なデザインが特徴。
メトロイドフュージョンのゲーム開始直後、寄生生命体Xに体を侵食されスーツを着たまま意識を失ったサムス。治療のための手術を受けた際、パワードスーツの性質上サムスとスーツを分離させる事が不可能な為Xに汚染されたアーマーを外科手術で切り離し、メトロイドワクチンを投与した結果の姿である。
他シリーズのスーツと比べて防御力では劣るが、身軽になっているため崖や梯子を絡めたアクションが可能になった。
スーツを切り取られる過程で能力の大半を失ったが、Xの吸収やデータダウンロードを経て従来の強さを取り戻していく。フュージョンスーツ自体はバリアスーツを獲得すると黄緑色、グラビティスーツで紫色に変化する。
ストーリー上で正式に登場するのはメトロイドフュージョンだけだが、プライムとサムスリターンズでも特典、追加要素として使用可能。
また、大乱闘スマッシュブラザーズX以降のスマブラシリーズにおいてサムスのカラーバリエーションとしてフュージョンスーツを模したものが登場している。
続編の『メトロイドドレッド』では従来のスーツとフュージョンスーツが融合したようなデザインに変化しているが、これはパワードスーツが長い時間をかけて修復しているのだという。
スペック
先述の優れた運動性、敏捷性に加え、メトロイドの特性を受け継いでいる為、あらゆる生物にとって恐るべき脅威となるXに対し唯一絶対的な優位性を発揮する。ただし低温でダメージを受け、アイスビームで凍結するというメトロイドと同様の弱点も抱えてしまっている。
左腕には収納可能な鋭いブレードが生え、チャージビーム射撃時には衝撃波攻撃が発生する等近距離戦にフォーカスしたスペックになっている。
被弾ダメージが大きい分スクリューアタックの無敵判定が強化され、獲得可能なエネルギータンクも非常に多く、更にビームやミサイル類も総じて凄まじくパワフルなお陰で最終的な戦闘力は過去シリーズのそれに全く引けを取らない。
…が、それはあくまで最終的なものであって、作中ではSA-Xの存在によりその弱さ(そして普段のサムスの強さ)を嫌というほど思い知らされることとなる。
というか、最強状態であってもSA-Xにはかなり苦戦する。バリアスーツのおかげでアイスビームで凍結こそしないもののタンク1個以上をゴリッと削ってくるし、スクリューのぶつかり合いではお互いダメージを受けるので防御力の低いこちらが負ける。
なお腕のブレードはゲーム中では全く活用されておらず、具体的にどういう能力なのかは不明。
開発初期の画面が公開された2001年のE3では、壁や天井にはりついたり腕に爪のようなものが生えているシーンがあったので、この時の設定の名残なのかもしれない(壁はりつきは梯子アクションに受け継がれた?)。