メリー(鬼太郎)
めりー
『その後のゲゲゲの鬼太郎』に登場したヒロイン。「幸福の島」の酋長の一人娘で鬼太郎の妻としても有名。
悪質な格差社会などの悪政を敷いていた父親とは異なり善人である。なお、上流階級なので陸上に家がある。
告白したのは鬼太郎からだが、メリー曰く幸福の島の女性は「情熱的」らしく、告白された次のコマでは既に鬼太郎から唇を奪っていた。
だが、自由恋愛をした事とねずみ男が酋長の手先となって密告したことで鬼太郎との関係がバレてしまい、鬼太郎は死刑(死の島への島流し)になってしまう。
だが、既にメリーのお腹には鬼太郎の子(となる胚)が宿っており、肉体を失った鬼太郎は息子/娘になる予定だった胚に宿り、数ヵ月後に復活し、悪政を倒した。鬼太郎が赤子の肉体から戻るのは大なまずに対して「氷流し」を行って以来となる。
鬼太郎が初代自由酋長となった事で、正式に現酋長の妻となった(ついでにねずみ男も終身刑になった)。
原作ではその後の登場はないが、「水木しげる記念館」では正式に鬼太郎の配偶者としてリストされている。これは、水木自身が『その後のゲゲゲの鬼太郎』を事実上の最終回として描いた為であり、時系列的にあやふやな部分がある事もあって勘違いされやすいが、メリーの存在が否定されたわけでは無い。
アニメ5期のキャラクターのミウは、ファンの憶測の域を出ないが、メリーをモデルとしているという説が存在する。メリーとミウの間には共通点が目立つのが理由であり、鬼太郎に好意を抱いている、人間に近い、「この世とあの世を繋ぐ島」に関連性がある、南方の島の酋長の正当後継者である、関連する事件で鬼太郎が「死」またはそれに近い状態になったがメリーやミウが体内の生命力で復活させる、頭に飾りがある民族衣装を纏う、等の点である。
「ニューギニアの島の部族の女性」は、ある意味で御大にとっては永遠のテーマとも呼べるほどの大切なジャンルである。
水木しげる氏が鬼太郎の嫁としてメリーを設定した理由は厳密には不明だが、氏がトライ族に帰化して生きる人生もあったこと、そしてエプペ嬢への思いが込められているという説もある。