概要
なまず神とも呼ばれる。
地底湖に住む巨大なナマズの妖怪で、大地震の元凶とも言われる。八百八狸軍団の切り札であり、元々は富士の人穴にある要石によって封印されていたが、刑部狸が念力で要石の位置をずらして封印を解かれた事で復活した。東京での決戦では妖怪獣こと蛟竜が倒された事で刑部狸が召喚した。
不死身の生命力を誇り、近代兵器の攻撃を全く受け付けず、東京を荒らし回った挙句の果てに駆けつけた米軍すらも退けたが、最後は体内へと突入した鬼太郎に脳を掌握され、身体をコントロールされて北極海まで連れて行かれ氷漬けにされ封印された。
能力
蛟竜にも劣らない圧倒的な戦闘力を持ち、蛟竜同様、鬼太郎が液体化してようやく対処できた。
陸上でも直立しての活動が可能であり、不死身の生命力を持つため攻撃が効かない。米軍艦隊を蹴散らして水爆を使用させたが無効だった。不死身なので殺すのは不可能だが、鬼太郎を飲み込んだ際に脳を乗っ取られて (「氷流し」)、そのまま北極まで泳いで行き、氷漬けになり動けなくなったが、海じじいに救われた。ちなみに、鬼太郎は「氷流し」の作用で赤ん坊に戻って数ヶ月程度で元の姿に戻った。
伝承通りに大地震を起こす力があり、過去には関東大震災を起こしたとも言われる。当然、大津波など地震に関する現象も起こせると思われる。
また、口から熱風や熱線を吐き、直接の攻撃だけでなく地面を温めて竜巻を起こすこともできる (竜巻の発生原因としては実に合理的である)。
蛟竜同様、目から破壊光線を発する事もできる。
また、その髭を自在に動かして敵を刺し貫くことも可能。鬼太郎がひげで目を突かれて見えなくなった際は、目玉の親父が左目の代わりとなって補助した。鬼太郎は餌として喰われたこともあるが、鬼太郎親子を食うことは死亡フラグであり、案の定な事になった。
アニメには、第一期、第三期、第四期に登場しており、第四期ではなまず神の呼称がデフォルトだった。なお、第三期は大なまずが東京に上陸しておらず、第六期は東日本大震災などの影響を受けてか、セットとも言える要石は登場した一方で大なまず自体がオミットされ登場しなかった。
要石
(本来のイメージ)
地下に安置された巨大な石で、元々は上記の大なまずを封印するための物であったが、刑部狸に利用されていた。
刑部狸により石化の呪いがかけられており、妖怪には効果があるか、半妖怪や人間にはその限りではない。ちなみに、似たような呪いや結界は、外国など他にもある。
大なまずを封印するために要石に触れた鬼太郎を石に変えたが、刑部狸の念力が途絶えると石化の力を失うため、刑部狸が一反木綿に首を絞められて気絶した事で呪いが解けて鬼太郎は復活できた。
その後、蛟龍と大なまずが倒された刑部狸が最後の切り札として持ち出し、念力で狸城の上空に浮上させて米軍の発射したミサイルを石化させて城を防衛していた(アニメ三期では強力な磁気を発生させる能力があり、戦闘機を引き寄せて破壊していた)。
だが、米軍により太平洋上空におびき寄せられ、水爆投下を受けて爆破されて海に沈んだ。(実は水爆投下の直前にねずみ男が四国山中の天海上人のお札を修復して刑部狸が再び封印された事で、要石の呪力が失われてただの石になっていた)
アニメ六期ではサイズが小さくなり、八百八狸と蛟龍の力の源となっている。妖怪が触れると石になる呪いがかけられており、霊毛ちゃんちゃんこを巻いて保護した拳で殴った鬼太郎すら石化させた。
だが人間には呪いの効果がなく、犬山まなによって断崖に落とされそうになった。そのため刑部狸は約束のキスの力でまなを狸妖怪に変えるが、一反木綿に首を絞められてまなの呪いが解けてしまい、要石の破壊を許してしまう。
要石に宿っていた力はまなの手に注ぎ込まれ、蛟龍を倒す際に鬼太郎に力を与え、指鉄砲が強力なビームになった。
余談
鬼太郎シリーズの大なまずに限らず、化け鯰には歴史上の大地震と関連づけられることがある。また、神々が直に退治するほどの力を持つと、古来の伝承や昔話では伝えられている (人間が食事を提供して力を付けなければ神も容易く勝てる訳ではないというケースも)。
悪樓やジニヤーの父 (魔王) の部下の怪魚、あやかし、イクチ、ホヤウカムイ、赤エイ、奔䱐など多数の巨大魚の妖怪や悪魔や怪獣や魔神がシリーズに登場したり、水木氏がイラストに遺しているが、鬼太郎と直接戦った経験があるのは大なまずやあやかしをはじめ数少ない (半魚人型の妖怪は除く)。悪樓は関連媒体で戦ったことがあり、野生のサメは魚となった鬼太郎が戦ったことがあるが。