概要
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』で初登場した敵キャラクター。
女吸血鬼カーミラの下僕。見た目は赤いドレスに身を包んだ青髪のご令嬢。
一見お淑やかな雰囲気で全然戦える相手には見えないが、ある条件を満たすと……?
尚、彼女の声は『血の輪廻』におけるマリア・ラーネッド役の「鉄炮塚葉子」女史と同じ。
元ネタ
ホラー小説『カーミラ』の主人公にして語り部である【ローラ(Laura)】が元ネタ。
カーミラと元ネタを同じくするだけにやはり原作通りの関係なのかと少々勘繰りたくなるが、
後半の内容に関しては、「本当にどうしてこうなった!?」と言わざるを得ないような……
戦術指南
表ステージ4-4【無数の恐怖の上に】か裏ステージ4-2【水魔の砦】に登場する。
主人であるカーミラとは同時に戦う事になる訳だが、彼女の行動は至ってシンプル。
ゆっくり椅子から立ち上がり、ゆっくり近づいてくるだけ。攻撃判定があるのは接触時のみ。
たまに歩く速度が上昇する事もあるが、実は彼女の攻撃には一切のダメージは無いし、
更に彼女にはコチラの攻撃が全く当たらないのだ。そこで実際に接触してみると……
彼女はリヒターorマリアに抱き付いて、そのまま接吻するのである(!?)。
解像度の低いドット絵でも分かり易いその熱い抱擁に色々と妄想が捗りそうな気がするが、
彼女の抱擁を受けると、なんとサブウェポンに必要なハートが吸い取られてしまうのだ。
攻撃手段が減ってしまう上に、捕まってしまうとカーミラの炎攻撃が避けられないので、
なるべく接触しないように立ち回ろう。急に接近してくる事もあるので絶対回避は難しいが、
幸いにも左右の段差を登ってはこないので、カーミラへの攻撃を優先すれば問題ないだろう。
ちなみに吸い取られたハートは上空に舞ってしまうだけで、落ちてくればそのまま再取得できる。
しかしカーミラを撃破してもステージクリアとはならない。そこでよーく見返すと分かるだろう。
カーミラのお供でしかないただのお邪魔キャラだと思っていたラウラがまだ消えていない事に。
「あれ?コイツ倒せなかったはずなのに、何でカーミラと一緒に消えないんだ?」と思い立ち、
鞭or鳩を一発お見舞いすると……突如、彼女が身に纏っていたドレスが一瞬にして脱ぎ捨てられ……
中からハイレグ姿の獣耳褐色娘が軽快なバク転を決めて現れるのだ(!!?)。
何言ってるのか分からないと思うがそうだとしか言いようがないのだから仕方ない。
え?正体の元ネタはなんなのかって?原作にこんな性癖の塊があるわけねーだろ!!
さて、ここにきてようやく本性を現したラウラとの本格的な後半戦に突入する。
カーミラの前では猫をかぶっていたのか、ゆっくりとした前半の動きとは打って変わって、
華麗な体術を駆使して飛び跳ねながらコチラと一定の距離を取りつつ攻めてくるようになる。
ジャンプした後には回し蹴りで攻撃してくるので、ラウラが着地した瞬間を狙い打とう。
体力は低いので通常攻撃なら3発で倒せる。勿論ハートがあるならサブウェポンも有効だ。
所詮は下僕という事なのか、カーミラを倒したプレイヤーならラウラに苦戦する事はないだろう。
彼女を撃破すると戦意喪失したのか、座り込んだまま大量のハート(20個)を出してくれる。
何気にファイナルアタックをしない珍しいボス敵でもある(お供扱いだからかもしれないが)。
ギャラリーオブラビリンス
「まいります♪(Here I am♪)」
なんと、主人であるカーミラがいないにもかかわらず彼女だけは久しぶりの登場。
他の作品にカーミラが単体で登場している事が多い中、その逆の現象が起きるとは珍しい。
ザコ敵に降格してしまったが、そのおかげで部屋を入りなおせば何回でも戦えるようになった。
アイテムドロップも追加され、より個性が際立ったと言えよう。……他のザコ敵はまだ良いが、
ラウラの元ネタを考えると唯一無二の存在である彼女が複数体存在して良いのだろうか……?
尚、上記の台詞は椅子から立ち上がった時の追加ボイス。本作における声優は不明。
物語の後半に解放される絵画の中の世界『消え去りし都』にのみ出現する。
姿は『血の輪廻』と同じだが、ドレス姿の時でも接触するとダメージを受けるようになり、
本性を現すタイミングもある程度ダメージを与えないと、変化しないようになっている。
弱点は輪廻時代を踏襲したのか鞭属性、剣(斬)属性、聖(光)属性。闇属性には耐性がある。
また毒属性も有効。機敏に動き回り攻撃が当てにくい相手であるためなかなか効果的……
ではあるのだが、プレイヤー側の動きもかつてとは比べ物にならないくらい機敏になったため、
そこまで拘らなくてもいいだろう。昔と同じくヴァイパイアキラーで成敗してやろう。
ドロップアイテムは体防具『カクテルドレス』と頭防具『夜空のティアラ』。
両方ともシャーロット専用防具にして固有ドロップ。
『カクテルドレス』は防御力が+14でINT(魔法攻撃力)も追加で+5上昇するが、
前半のエリア『愚者の国』で手に入る『おどり子のカバリエ』に性能が負けているし、
ラウラに出会う前に出現するサキュバスの『エウロペのワンピース』が防御力+23に加えて、
INTを含めた全ての能力値も+3上昇する超優秀な防具なので、余計に立つ瀬がない。
更に、それ以前に店売りされている『コタルディ』の防御力+18にも劣る始末……
また『消え去りし都』と同時に解放されるエリア『魔の13番街』を先に攻略すれば、
防御力+20に加えて、STR(物理攻撃力)が+15、CON(物理防御力)が+10も上昇する
『ウェディングドレス』が普通に拾えるし、同エリアのアリオルムナスのドロップまたは、
店売り品である『ダルマティカ』が防御力+25でINTも+10上昇するという上位互換である。
このため同じ時期に入手可能な後半の防具と比較すると、かなりハズレと言わざるを得ない。
正直な所、華やかにカクテルを飲める以外には使い道はないだろう。ただカクテルと言っても、
『煙霧の街』に出現するスカルバーテンダーの攻撃効果が変わる訳でない。残念(?)。
スカルバーテンダー「いらっしゃいませ」「あちらの方からデェス!」
『夜空のティアラ』は防御力が+7でMND(魔法防御力)も追加で+5上昇する。
類似した性能を持つ物として店売りの『アラクネのエナン』が防御力が+7上昇し、
INTとMNDとLCK(アイテムドロップ率)も+3上昇する。しかし値段は70000G(ゴールド)。
同じく店売りの『ダイヤモンドティアラ』は防御力が+10上昇し、追加効果無しの性能。
コチラの値段は18000G(ゴールド)。どちらも決して安い買い物ではない事は明白だろう。
……つまり、裏を返せば最高性能の頭防具は全て店売りされている品なのである。
店を利用しなければドロップ品では最強の性能なので、狙う価値は十分にあると言えるだろう。
頭防具は元々防御力を重視するよりもINTやMNDを強化する意味合いが強い上に、
他にも高額の品が多い事を考えると、ティアラ狙いで余ったドレスは売って金策すると良い。
ロードオブシャドウ
世界観が一新されたロードオブシャドウシリーズでも登場。設定も勿論だが本編とは異なり、
カーミラを母と慕う女吸血鬼となっており、名前もラウラではなく英語名のローラである。
外見は少女だが、その本性は数百年を生きる冷酷な殺し屋。戦闘自体は不得意の様だが、
大人顔負けの狡猾さと子供のような外見を利用して、遊び半分&殺す気半分な気持ちで、
討伐にやってきたガブリエルに対して悪趣味なチェスゲームを挑んでくる。
勝負に負けても、配下の魔物をけしかけてくるがそれだけ。それ以降の物語には登場しない。
DLCである本編の後日談では、カーミラ亡き後に復活した「忘れ去られし者」の討伐を、
サタンを倒して新たなロード・オブ・シャドウとなったガブリエルに助けを求めてくる。
この時、敵の元へ向かうためにガブリエルに対して自身の血を全て与えた事で消滅してしまう。