ラーズ・グリースは、外伝機動戦士ガンダム00Iに登場する、イノベイドの一人である。
人物像
自身もイノベイドでありながら、他のイノベイドを「似非人(えせびと)」と呼んで殺害する「イノベイド・ハンター」。西暦2185年に社会に出されたが、その数年後にヴェーダとのリンクを断ち、以後100年以上に渡り、自身が顔を知っているイノベイドだけを殺害し続けている。殺害の際には神に祈りながら犯行に及ぶ。大きな傷が走る左目の眼球は精密機械の義眼となっており、狙撃用ライフルを接続することで精密狙撃を行うことが可能。大きな衝撃を受けるとその左目から血涙を流して泣き叫ぶという奇癖を持つ。ヴェーダとのリンクが断たれているのは本来の左目が失われているためであり、現在はヴェーダへの送信しかできない状態だが、覚醒後はブリュンの脳量子波を介する事でヴェーダからのダウンロードを受ける事ができる。
かつてイノベイドの妻と子供がいたが、妻・ピティホープはイノベイドとしての自覚を取り戻して別人となっており、自分を洗脳しようとする彼女に抵抗し、ラーズは自らの手で妻を殺害することとなってしまった。
劇中での活躍
彼もレイヴが捜し求める「6人の仲間」の1人であり、ヴェーダの量子通信を利用して機械を操る能力を持ち、本来トライアルシステムが必要なガンダムにすらハッキングを仕掛ける事が出来る。
覚醒後、自身も「似非人」であったことに大きなショックを受けて能力が暴走、メメントモリやカタロン支部のティエレンを操って自殺を試みるが、レイヴ(の身体を乗っ取ったビサイド)の1ガンダムが現れたことで未遂に終わる。その後はテリシラ邸地下で強制的に眠らされながらブリュンに脳量子波で説得されていたが、目覚めた後に罪を償うまで死ねないと言い残し姿を消す。眠っている間にヴェーダからダウンロードされるデータから何かを掴んだのか、リボンズの下を訪れ銃を向けつつも話し合うが物別れに終わる。その後テリシラ邸を襲ったビサイドの前に現れ、これを撃退する。