コンピューターのリセットボタン
コンピューター機器の動作中にソフトウェアのバグや外部からのノイズ(過酷な環境下の場合)、電源電圧の過度の変動などにより動作させているプログラムが停止したり、暴走を起こすことがある。その際に機器全体を再起動するためのボタンがリセットボタンである。
近年のパソコンなどでは独立したリセットボタンが存在せず、電源ボタン長押しで同様の動作を行うものが多い。実行しているプログラムの終了処理を行わずに再起動を行うため、データ破損などのトラブルを招くことがあるので無闇に押すべきではない。
ゲーム機のリセットボタン
ファミリーコンピュータや スーパーファミコンに搭載されていたものが有名。ファミコンにおいては当時の未熟なバッテリーバックアップ技術のデータ破損を防ぐ目的でリセットボタンを押しながら電源を切るという手段が取られた。
ゲーム機の場合は本体にあるリセットボタンの他に、ゲームパッドで「A+B+スタート+セレクト」「L+R+スタート+セレクト」といった具合に複数のボタンを同時押しする事でリセットできる「リセットコマンド」もしくは「パッドリセット」と呼ばれるものがゲームソフトに用意されている事がある。携帯ゲーム機にはリセットボタンが搭載されていないものが主であるので、こういったリセットコマンドを用意しているソフトが多い。据え置きゲーム機でもリセットボタンが存在しないPCエンジンはパッドリセットがリセットの手段となっている。ボタン複数押しのリセットは主にRPGやSLGでよく搭載されているが、複数のボタンをアクティブに使うソフトの場合は間違って作動してしまう恐れがあるので用意されていない事もある。
ゲーム黎明期の親御さんの批判の定番といえば「現実にリセットボタンはない」である。
現実に疲れたかつての子どもたちが「電源ボタンなら現実にもある」と気づいてしまうきっかけになったかは定かではない。
そしてゲーム機でもリセットボタンが消え電源ボタンが健在なのは皮肉としか言いようがない。
時計、保安装置のリセットボタン
コンピューター以外でもリセットボタンが用意されている装置もある。時計などに搭載されているものがそれで、電池を入れた直後や静電気などにより誤作動したときに鳴るアラームを消すために押す。また、電波時計ではリセットボタンを押すことで受信機能がONとなり、時刻合わせの電波の受信を開始する。
鉄道などの保安装置に操作員が異常な状態(失神、居眠り、死亡など)ではない事を知らせる用途に使われるものもある。この場合は、保安装置の動作前に警告があり(警告ランプの点灯、警告表示、警告音など)保安装置のタイマー動作開始から警告終了までの間に押さなければ保安装置が動作する様になっている。それまでの間に押せば保安装置のタイマーは動作開始状態に戻る。
これにより、操作員が異常な状態に陥っても危険な状態を回避できる。
この場合はリセットボタン押下以外の操作でもリセットボタン押下と同じ操作となることがある。
(鉄道車両のEB装置タイマーリセットなど)
関連タグ
【直接の関連性があるもの】
メカ沢新一(背中にリセットボタン)
【類似品】
【モチーフ】
リセットボタン邪面(リセットボタン自体をモチーフにした珍しい怪人)
仮面ライダークロノス(能力としてリセットを持つ)
