概要
CV|林勇
幼い頃からヒカリと剣の腕を競い合ってた鉢巻をした剣士の若者でヒカリとは幼なじみでもある。
妹にミッカ(名前の由来は『空』でその名前こそ父親の唯一の形見である)がいる。
情熱的な性格でヒカリをライバル視している一方で、ヒカリと互いに「ビビるなよ」「そっくりそのまま返そう」って言い合える関係でもあるが…同時に彼を羨む発言もしていた…さらに常に成り上がろうとする発言が目立つが…それが大きな悲劇の引き金となる。
彼は後にヒカリの兄である将軍ムゲンの軍に選ばれるが、そこから歯車が狂い、ヒカリを裏切り敵対するようになる。
ただ、裏切るだけじゃなく彼を本気で憎みその優しさすら否定するようになった。
…それには彼の生い立ちも関わっていて、彼は下民の生まれであり13の頃に父親を理不尽な理由で兵士に殺され、それ故にヒカリの父親である国王ジゴを憎む様になった。
ベンケイと共に彼の父親の墓に祈っている少年時代のヒカリを見て、驚きながらも友として接しようとした彼に「お前に負けないからな」と答えながら以来付き合う事に。
裏切られてもまだリツを信じていた彼だが、兵士長になった彼は以前より悪化していて、ジゴ国王の臣下だったロー将軍と共に立ち去る際に「お前は王になれねぇ…俺に斬られるからな」と捨て台詞を言われる。
それだけに限らず、己の保身も含んで成り上がる為に『ヒカリの血』について警告してきた(リツじゃヒカリに勝てない事を考えて止めてくれたのもある)ロー将軍の首を斬り、父を殺し弟を追い詰めて国王となったムゲンに「ローがヒカリと手を組んで裏切った」とウソの報告をして将軍の地位を貰う事が出来た…こうして思い通り成り上がった彼だが、妹のミッカは美味い料理や綺麗な着物よりも兄に側にいて欲しい事を伝えるが…彼はそんな妹の気持ちを理解出来なかった。
やがて堕ちる所まで堕ちた彼はヒカリの説得を聞こうとしなかった為、ヒカリに倒されてしまう。
最期まで謝罪は無かったものの…その際に本当はみんなを照らす存在であるヒカリを羨んでいた事…そして、彼なりに本当はヒカリを認めていたのかミッカを幸せにして欲しい事を伝えて絶命する。
なお、ヒカリが暗黒に飲まれそうになった時はライ・メイや軍師カザンの幻影と共に彼を救った(ライはともかく、カザンは後にリツと同じかそれ以上にとんでもない人物である事が判明するので後の展開を知ると複雑な心境を感じるが…)
ムゲンを討った後に国王となったヒカリにミッカは「兄は多くの人の命を奪ったので仕方ありません」と答えていた。
ヒカリ編クリア後に内戦の際にリツに助けられ、彼みたいになろうとした子供が現れるが…ヒカリの夜の行動の買収が出来ないのは彼らのすれ違いを意味してるのかただの偶然なのか…
この様に彼は生い立ちから荒れてしまうのも仕方ないが、とはいえやってきた事はけして許せる物では無かった。
ムゲンはそんな彼を評価していたが、彼の性格的に悪魔でも『強さ』のみ認めているだけである可能性は高く、リツも憎き国王の実子の一人であるムゲンをいずれ裏切ってもおかしくは無いハズだが、強い者に従うと発言してる辺り、内心は彼を恐れている可能性はあるとして所詮はうわべだけの関係かもしれない。
ヒカリも王子ゆえに彼の心の弱さに気づけなかったのもあるが、リツの独り善がりな所はもちろん素直になれなかった故に悲劇は避けられなかったとも言える(彼と対照的に剣闘士のゼトはヒカリの優しさに救われ、『兄弟』として他の剣闘士達と共に共に生きる道を選べた)
とはいえ、上記の通り内戦に巻き込まれた子供を助けてあげたり、自身の気持ちをヒカリに打ち明けたりと前作の彼よりはまだ良識はあるとも言える部分もあった。
後のエクストラストーリーではカザン…オボロは明日を終える為にク国の民を犠牲にしてまでムゲンをヒカリに討たせ、『黒血剣』を狙っていたが…その中にリツも含むなら皮肉な物である(カザンの目的を考えると、場合によっては彼はカザンに殺されてしまう可能性はあるかもしれない)
最期まで煮ても焼いても食えない男だったが、
…彼は本当に成り上がるつもりだったのだろうか…全ては自信が無かった故の行動かもしれない…
関連タグ
ダリウス(オクトパストラベラー)(前作で主人公の一人である友と同じ事をした男だが、こちらはリツ以上に救われない結末を迎える事に)
桐島麗子(似たような設定の美少女で、彼女の場合は逆に家は裕福だが家族との関係は良いとは言えず主人公の優子を密かに妬みリツと同じような末路を辿った)
哀しき悪役(部分的にはこれも含まれる)