概要
『家庭教師ヒットマンREBORN!』に登場する指輪。
かつてのマフィア黎明期に暗黒時代を生き抜くため、先人達が闇の力と契約した象徴とされてきたもの。
だが沈黙の掟(オメルタ)に守られてきたマフィアのリングには人智を超えた力が宿っており、着用者の波動(生命エネルギー)が通過すると、それを高密度エネルギーである死ぬ気の炎を生成する力を有していた。
「精製度」というものがありリングの精製度ランクが低い場合、リングや匣を使用した時に使用者の力が大きいと波動に耐え切れずにリングが砕けることもある。ランクはA〜D。
ボンゴレファミリーが代々受け継いできたボンゴレリング以外にも、ボンゴレリングと同等の力を持つ「マーレリング」や、いわくつきの強力な霧属性の炎を扱える「ヘルリング」などのリングが存在する。
マモンチェーンという鎖を巻き付けることでリングの持つ力を封印し、レーダーなどの探知から逃れる事が出来る。
リング一覧
- ボンゴレリング
所有者:歴代ボンゴレファミリー
ボンゴレI世とその守護者がファミリーの証として作成した7つの指輪。
元々はルーチェの祖先であるセピラという巫女が自警団の青年に渡し管理させたもの。
精製度はA以上。大空の7属性では最高位を持つ至宝。強大な力を秘めており73(トゥリニセッテ)の1つに数えられている。そのためこのリングを巡った抗争も絶えずファミリーの歴史においてもどれだけの血が流れたか分からないという。
10年後の世界ではマフィア間でのリングの略奪戦の火種になることを恐れた未来のボンゴレX世(沢田綱吉)により一部の守護者の反対を押し切り破棄して砕き捨てられている。
ボスの持つ「大空」を筆頭に「嵐」「雨」「雲」「晴」「雷」「霧」と天候になぞらえた7つのリングがあり、掟に基づいて代々ボンゴレファミリーボスとその守護者6人が所持してきた。
それぞれの指輪はハーフボンゴレリングという形で2つに分割することが可能で後継者を選ぶ際はボスと門外顧問がそれぞれ候補者を選定し、継承の式典において2つを併せて1つのリングとして継承される。
リングの持つ力は未知数で7つのリングを集めた時「ブラッド・オブ・ボンゴレ」に新たなる力を授けると言われており、また10年後の世界ではある種の結界が発生するとの説明もあった。
なお、大空のリングに限ってリング自身が継承者を選定し「ブラッド・オブ・ボンゴレ」を所持しないものが力を使おうとした場合、リング自身が拒んで制裁を与える。
II世以降は継承をより厳格にする為に二分できる構造へ変形し、その状態を維持するためマーレリングやアルコバレーノのおしゃぶりに比べ炎の最高出力を抑える必要があった
原型のボンゴレリング
所有者:10代目ファミリー
ツナと白蘭の戦いの最中に現れたボンゴレI世によって枷を外され、原型のボンゴレリングに戻った状態。
II世からIX世までの歴代ファミリーで原型のボンゴレリングを手にした者は誰一人いなかった。
ユニによればその名である(あさり)貝のように姿を変えることない縦の時空軸(過去から未来への継承)を象徴としている。
出力はゴーストにより皆の死ぬ気の炎を吸収した白蘭すらも圧倒するほど。
ボンゴレギア
ツナの継承式の際にシモンリングの封印を解いたシモンファミリーによって破壊されたボンゴレリングを彫金師タルボによってボンゴレ匣のリングバージョン『アニマルリング』を一体化させ、リングの封印を解く鍵である初代ボンゴレファミリーボスの血・通称『罰』を混ぜ込むことでバージョンアップされた。
- マーレリング
ミルフィオーレファミリーが持つ最強格のリング、元々はボンゴレファミリーと同等の歴史を持つマフィア「ジッリョネロファミリー(今のブラックスペル)」に代々伝わっていた。ボンゴレリングと同等の力を持ちボンゴレリングと同様に「大空」「嵐」「雨」「雲」「晴」「雷」「霧」の7つのリングが存在する。
大空のリングは中央の涙型の石に広げた両翼のデザインで、その他のリングは楕円形の石に畳んだ両翼のデザイン。またマーレ(mare)とはイタリア語で海を意味する。ボンゴレリング同様73(トゥリニセッテ)の内の一つとして位置づけられている。
ユニによれば海のように広がる横の時空軸を象徴としている。
偽のマーレリング
所有者:6弔花/入江正一(晴)/γ(雷)/幻騎士(霧)/グロ・キシニア(雨)/ラジエル(嵐)
精巧に作られたマーレリングの偽物(精製度はA)
幹部6人(6弔花)がそれぞれ所持していたが白蘭の遠隔操作によって破壊された。本物は白蘭が独自に組織した真6弔花が所持している。
- ヴァリアーリング
所有者:ヴァリアー
10年後の世界においてヴァリアーがボンゴレⅡ世が残した至宝「虹の欠片」を加工し幹部用に作成した精製度Aランクのリング。
ルッスーリアの監修の下ジュエリーデザイナーのトーテム・ロスがデザインを行い(100回ダメ出しをされたという)幹部の各属性のリングが作成されたが雲属性の幹部は存在しないため、雲のヴァリアーリングは未だ作成されていない。
新生ヴァリアーリング
所有者:マーモンチーム
虹の代理戦争にてマーモンの代理となったヴァリアーが代理戦争に向けてマーモンの全財産を費やしてタルボに依頼しバージョンアップさせたヴァリアーリング。このリングは7つあり、デザインは皆同じだがXANXUS用は装飾が異なる。また、マーモン用は一回りほど小さい。
ルッスーリアによると、島がいくつも買えるほどの額。
- ヘルリング
死ぬ気の炎が発見される以前より存在した6種類の「霧属性」最高ランクの呪いのリング。
白蘭曰くレア度は5ツ星。それぞれが別の呪いを宿しているとされ、使用者との契約により強大な力を享受するとされる。
しかし、その力を得るための必要な契約とは地獄との契約であり、その力を受けたものは代償としてリング自身に己の精神を食わせることとなる。使用者の中には理性を失い、人格が変わってしまう者もいると言われている。温厚だった人物が凶悪な独裁者になった裏にはこのリングが関係していたとされるなど、曰く付きのリングである。
- 残像骨(オッサ・インプレッショーネ)のヘルリング
所有者:幻騎士
残像骨のヘルリングは地獄に落ちる魂がすさまじい現世への執着により指輪にとどまってできたといわれる。リングにとどまる魂の数は一千とも一万とも言われ、使用者が攻撃を受けた際には骸骨の姿の残像となって身代わりとなることがある。
- 瞳(マロッキョ)のヘルリング
所有者:六道骸
瞳のヘルリングに睨まれた者は体が硬直し、思考を失ってしまう。更に獰猛な肉食のリングであり、リングから伸びる鉄爪で象ほどの肉塊でさえ、ものの一分でたいらげてしまう。リング中央の瞳の持ち主には諸説あるが、世界を見続けるために生まれてから一度も瞬きをしなかった冒険者が死ぬ時に自らえぐったという節が有力だ。
- 名称不明のヘルリング
所有者:六道骸
- 666(セーイ・セーイ・セーイ)のヘルリング
所有者:フラン
666のリングは別名「アンラッキーのリング」と呼ばれ、666回の不運の後にそれを覆す1回の幸運が訪れると言われるが、まだ成功例の報告はない。リスクが高いリングと思われがちだが不運も考え方であり、不運を不運と感じない、あるいは気にしない性格の術者が好んで装着するようである。
- 気配(セーニョ)のヘルリング
所有者:川平のおじさん
気配のヘルリングは一時的に対象の人物から気配や殺気を奪って消し去ったり、何も存在しない空間に気配を漂わせたりすることができる。ただしそれは命の存在をコントロールする禁断の黒魔術であり、使用者は常に破滅と隣り合わせとなる。愛する者の死を認められない女の情念により生まれたヘルリングとされる。
- シモンリング
所有者:シモンファミリー
シモンファミリーが所有するリング。他のリングとは違い大地の7属性の炎を発する。
初代シモン=コザァートの血・通称『罰』を与える事で覚醒し能力が向上する。この状態だと原型のボンゴレリングの出力をも上回る。7日を掛け段階的に覚醒する事で本来の力を取り戻す。
- ステルスリング
霧系の特殊なリング。気配を消すことが出来、カメラなどの機器でも感知することが出来ないほどの幻術を作り出す能力を有している。原作では説明されていないがアニメのオリジナルシーンで説明があった。ラル・ミルチが所有しているもの以外、登場しない。
- カモフラージュリング
霧系の特殊なリング。物体の存在をセンサーなどで把握されぬよう撹乱する目的で主に使用される。
- SISTEMA C.A.I.のリング
所有者:獄寺隼人
SISTEMA C.A.I.に附属していた髑髏型のリング。
全部で四つあり、それぞれが淡く「雨」「雲」「晴」「雷」属性の炎を灯す。
装着者には「嵐」属性に加えて上記四属性の波動を有していなければSISTEMA C.A.I.を運用する事が出来ない。
- ランチアのリング
所有者:ランチア⇨沢田綱吉
北イタリア時代のファミリーのボスの形見のリング。
ボンゴレリング争奪戦の後、償いの旅へ出る時に綱吉へ渡した。
10年バズーカで未来に送られて直ぐストゥラオ・モスカに遭遇し身を隠していたが、このリングにマモンチェーンを巻き忘れていたために発見され命の危機に晒された。
以降はチェーンを巻いた状態で首に下げ半ば忘れ去られていたが、白蘭のミニ白龍を心臓に撃ち込まれた際にこのリングがクッションとなり助けられた。
余談
ボンゴレリングは縦の時空軸・マーレリングは横の時空軸を守護する、そのためシモンリングは対というよりも双璧が近いのかもしれない。