プロフィール
概要
「本好きの下剋上」に登場するダンケルフェルガーの領主候補生。
次期領主に内定している気の強い尊大な態度の青年。
何かにつけてローゼマインに突っかかっていたが、三年生を機に彼女の才能と価値を認め始める。
人物
父はダンケルフェルガー領主のヴェルデクラフ、母は第一夫人のジークリンデ。
同腹に3歳年下の妹ハンネローレがいる。
大領地の次期領主に相応しい威厳に満ち溢れた性格だが、素直ではなく難癖を付けたがる俺様ツンデレ気質。
気の弱い妹ハンネローレを守ってやらねばとアレコレ口を出す無自覚シスコンであるが、ハンネローレがそんな兄の言動をやや苦手としている事に気付いていない。むしろハンネローレの間の悪さへの後始末にウンザリしてるなど、割とお互い様な兄妹。
動き出した図書館シュミルを見た妹が「主になってみたい」と何気なく溢した独り言を聴き、ローゼマインへ主の座を賭けたディッターを仕掛ける。ローゼマインの策に嵌り敗北するが、レスティラウトはその策を「悪辣」と評し、以降もローゼマインに対し「偽物聖女」「悪辣聖女」と突っかかる。
妹や母からは何度もローゼマインの優秀さを説明されていたが耳を貸さず、彼女が度々起こす騒動を大袈裟と聞き流していた。しかし三年生時の領主候補生コースでなんなく大量の金粉を作れるほどの魔力量を持つと聞き驚愕。そして奉納舞の講義で大量の魔術具を光らせ美しく舞う彼女の姿に心を奪われる。
神事に関する共同研究の際、ローゼマインの類稀なる優秀さと価値を理解し、同時に婚約者であるヴィルフリートや支えるべきエーレンフェストがローゼマインに釣り合っていないと指摘。自分の第一夫人になるよう求婚し、それで得られる互いの利を提示するも頷かない彼女に、大領地の圧力をかけ嫁取りディッターを仕掛ける。
ディッター勝負ではエーレンフェストを敗北寸前まで追い詰めるも、ライデンシャフトの槍を具現化したローゼマインによって領地の宝である闇の盾が金粉化。さらに下位領地を率いた中央騎士団が乱入し、ヴィルフリートの誘いを受けハンネローレが自ら自陣を出た事でダンケルフェルガーは敗北となった。
なお、周囲に根回しせず報告を意識的に握りつぶした上で強行された嫁盗りディッター(花嫁に結婚の意思がない略奪婚)だったため、領地対抗戦では罰として今まで描き溜めていたイラストを全て没収されエーレンフェストへ贈られる事となる。
ちなみに領内の上級貴族アインリーベと婚約済みだが、「第一夫人は他領から迎え外交を任せ、領地の派閥運営は領内から娶った第二夫人が担当」という事情から第二夫人予定。
卒業式でも彼女をエスコートし、本編後に星を結んだ。
ローゼマイン達にとっては何かとディッターを神聖視する生粋のダンケル男児だが、当の本人はそこまでディッターを好んでいない。ディッターよりも絵画や工作といった芸術活動を好んでおり、寮監ルーフェンからはダンケルフェルガーの男らしくないと思われているらしい。
能力
大領地の次期領主に相応しい魔力量と属性量を誇る。
ダンケルフェルガーの教育方針により、古語を読む事が可能。
領主候補生に課せられる訓練には欠かさず参加しており、六年生時には最優秀に選ばれるなど文武に優れた優等生。
ランツェナーヴェ侵略による貴族院防衛戦では、次期領主として礎の守護を任された。
最初の宝取りディッターに敗北した直後はローゼマインの策に悪態をつくばかりだったが、ルーフェンに領主としての心構えを諭され騎士達の訓練を彼に一任する。
趣味の絵画は嗜みのレベルを超え、絵師と言っても遜色ないレベル。ローゼマインやヴィルフリートも絶賛し、「ディッター物語」の挿絵として採用された。またデザインセンスにも優れ、アインリーベに贈った髪飾りは彼直々にデザインしたものである。