CV:青木志貴(新アニメ版)
概要
富士見ファンタジア文庫で刊行されていた『魔術士オーフェンはぐれ旅』第2部(東部編)に登場する女剣士。
フルネームはロッテーシャ・クリューブスター。
すらりとした細身に黒髪を短く刈り込んだ少女で、父に負けずとも劣らぬ剣才を有する。それなりに剣術を使い慣れているクリーオウでもまるで相手にならない程ではあるが、何分その体格故に筋力は高くないため、持久戦には弱い。
過去の出来事のせいでかなりひねくれており、オーフェンに対してかなり失礼な態度をとる。
経歴
伝説の剣豪ビードゥー・クリューブスターの娘であり、オーフェンの兄弟子・コルゴンの元妻。17歳。
父の跡を継いでナッシュウォータで剣術道場を営んでいたが、ビードゥーの遺品である天人遺産「『蟲の紋章の剣』フリークダイヤモンド」を狙っていたコルゴンの襲撃を受けて剣を奪い取られ、コルゴンへの復讐と剣の奪還のために一時的にオーフェンと行動を共にする。
実は普通の人間ではなく、ドラゴン種族の聖域の司祭たちがネットワークを駆使することで生み出した人造人間(ゴーストの一種)であり、第二世界図塔という魔王スウェーデンボリーの召喚機を作動させるためだけに命を与えられた存在。
ナッシュウォータでコルゴンに致命傷を与えられ、レキに治癒してもらったが、そんなことをせずとも自然と自己回復していたので、必要はなかった。
聖域で生まれたロッテーシャは、間もなく自我に目覚め、聖域の人間であるビードゥーを精神支配して聖域を脱走。
自らの記憶を封印し、ナッシュウォータでビードゥーと親子として暮らしていたが、そこにフリークダイヤモンドを狙ったコルゴンが道場の門下生として侵入、彼と結婚した。
脱走の理由についてロッテーシャ自身から語られていないため正確なところは不明。
聖域の司祭たちは、彼女が人造人間としての使命の重圧に耐えられなかったから、と推測。
一方でアザリーは、召喚されたスウェーデンボリーの力を制御できる人間を探すためと推測(事実、彼女はその適格者とも言えるコルゴンを見つけた)。
最接近領にて己がゴーストであることをコルゴンから教えられたロッテーシャはその事実に耐えられず、茫然自失としてしまい、コルゴンによって聖域に連れていかれてしまう。
だが計画の最終段階でコルゴンに反旗を翻し、彼を銃撃。自らの命と引き換えにスウェーデンボリーを召喚して消滅した。