概要
アイスランドの淡水湖に棲むと伝承される、皮膚と肉に猛毒を持つ魚で、その姿は金色のカレイのようだと形容され、全長はカレイと同じ数十㎝というものから、3mもある個体もいるオヒョウと同程度とも言われる。
ヴァトゥナゲッダとも表記され、この名は実在の魚で卵巣に毒があるカワカマスという意味もある。
この魚は光がとても苦手で直射日光下では死んでしまうため、汚く濁った湖沼の底におり、嵐の前や濃い霧のかかる暗くて危険な日にしか水面に現われないという。
さらに、釣り上げるためには純金の指輪をエサにしなければならず、素手で触れば死に至るために人皮でできた手袋をはめなければならない。
実はこの魚の毒は、悪霊すらも害することができる呪毒であることから、苦労して釣り上げる価値がみとめられているのである。