概要
バーベム財団からTERRAへと供与された機動兵器。全高48m。
ラーゼフォンに酷似したシルエットを持ち、その全身は軟質外装で覆われており、内装と外装の間にはゼリー状の気密調整用液体が注入されている。
武器はレールガンと波動光弾の発振機を備える「バウスガザル」。発射される光弾は岩礁1つを軽く消し飛ばし、レールガンはドーレムを一掃射で撃破する力を持っているが、その反面障壁を持たず防御はきわめて脆弱。PS2ゲーム『蒼穹幻想曲』ではバウスガザルからレーザーも発射可能。
コクピットはTERRAや地球連合軍が運用する戦闘機、晨星2型に酷似しており訓練さえ積めば特殊な力が無くても操縦することが可能。当初は1体しか作られておらずα小隊隊長のエルフィ・ハディヤットが使用していたが第20楽章では新たに3体量産されており、α小隊によって運用されていた。
その実態は第15楽章に登場した泥人形であり、外装内にバーベムの屋敷と同じ力場を発生させることでその形状を維持している、いわばドーレムを模して作られた地球製ドーレムとも言うべき存在。
製造された目的はラーゼフォンが調律に使用できなくなった際に使う「保険」であったが、その存在は如月久遠からは「穢れた鏡」と評されている。
最終的には鳥飼守との戦いでドニー機が破壊され、その後はキャシーとジャンも死亡。残ったエルフィ機も、装甲から素体が覗けるほどに損傷がひどく、最終的に乗り捨てられた。
のちにこのヴァーミリオンをベースにした黒いシュバルツァーという機体が製造されている。