一路真二
いちろしんじ
「すばらしい。元気なアイサツですね。ハナマルをあげましょう。」
『逆転裁判5』第三話の登場人物。
私立テミス法律学園の弁護士クラスの担任教師。45歳。身長は196cmとこれまでのシリーズのキャラクターで最も長身。
デザインのモチーフは石膏の彫像。古代ギリシャや古代ローマの哲学者のような外見をしており、その彫りが深い容姿で歯茎を剥き出しにして笑うため、笑顔がちょっと怖い(心音談)。
礼儀正しい人柄とは裏腹に『手段を選ばず結果のみを求める法曹』という教育方針をとっており、宇和佐集芽など一部の生徒たちに支持をされ、静矢零からも尊敬の念を抱かれている。
被害者の道葉正世と同じくテミス法律学園を首席で卒業しており、弁護士の資格も持っている。
ちなみに道葉の方が先輩である。
名前の由来はガリレオ・ガリレイが死没した年(1642→いちろしんじ)からという説と、真実をただひたすらに追求するという意味の言葉「真実一路」からという説の2つがある。
ここから先は『逆転裁判5』のネタバレです!
「キ…キサマ…!私の…教育方針を…タテマエだとォォォォォッ!」
「我がテミス法律学園は誇り高き地上最強の学園ッ!」
「本当の教育を!本当の弁護を!その目に焼きつけてくれるッ!」
道葉正世を殺害した真犯人。
自分が生徒やその親から賄賂を受け取って試験の点数を操作していたことを知った道葉を口封じのために殺害し、更に現場や証拠品をねつ造して学園祭で行われる模擬裁判を利用したアリバイ工作を行うことで、模擬裁判の台本の作者である森澄しのぶに道葉殺害の濡れ衣を着せた。更に零のしのぶを助けたいと言う思いを利用して、ニセの証拠テープとアドバイスを行い、逆に彼女を追い込むように誘導した。
それらの偽装工作はしのぶの弁護を担当した心音によって暴かれたが、逆に心音を精神的に追い詰めて過去のトラウマを思い出させ、心音を一時思考停止の状態にまで追いやった。
しかし、しのぶ、知潮、零の説得で立ち直った心音に全ての犯行を完全に立証され、緊急逮捕された。
その教育方針が示す通り、目的のためなら手段を選ばない、正に法の暗黒時代を象徴するかのような人物である。
本性を現すと、髪型をまるで本を畳むかのようにして古代ローマの兜を彷彿とさせる形に変え、どこからともなく黒板を召喚。豹変後の一路は「スパルタ(スパルタ教育の由来として有名な古代ギリシャの都市)」をモチーフとしており、まるで鬼軍曹や鬼教師のような表情と口調になり、時々チョークを投げつけてくる。
とはいえ底知れぬ不気味さのある豹変前と異なり(本人は大真面目だと思われるが)ギャグ色が強めで、こちらの方が恐ろしさが薄らいだように感じたプレイヤーも多いと思われる。
特にこの時の彼が見せる黒板芸は一見の価値アリでブレイクシーンですら黒板芸を披露した程。
ブレイクシーンは、心音によって罪を立証された後、有罪以外(便所掃除一年、六法全書百叩き、減給3割、懲戒免職など。また、訴える時は笑顔だが振り向く一瞬では険しい顔をしながら焦っており、よく見ると黒板の文字も綺麗に消せていない)を黒板に書いて訴えるも今更傍聴人達が最低の罪人の言葉など聞くはずもなくブーイングの嵐により遂に有罪を黒板に(心底嫌そうな顔で)書こうとするも「有」の3角目を書き終えた辺りで歯が崩壊。黒板と共にぶっ倒れるのであった。
イイじゃん!無罪で!