概要
1915年、三好栄子の芸名を名乗り、浪花座での大阪公演『清盛と仏御前』で初舞台を踏む。
第二次世界大戦後は、黒澤明監督に請われたのがきっかけで映画界入りし、1946年、黒澤の戦後第1作『わが青春に悔なし』で52歳にしてはじめて映画に出演。
以降は50年代にかけて黒澤作品をはじめ木下恵介、成瀬巳喜男、小津安二郎、溝口健二、五所平之助、市川崑、豊田四郎といった日本を代表する監督の作品に立て続けに起用された。また、東宝の社長シリーズでは森繁久彌演じる主人公が最も恐れる社長会長(先代社長の未亡人)という役どころで多数出演した。
映画出演は13年間で110本を数える。
1963年7月28日午後5時10分、老衰で世を去った。