不知火(マブラヴオルタネイティヴ)
しらぬい
日本国産であり、世界で初めて実戦配備された第3世代戦術機。
日本帝国軍の主力機でありF-4撃震からの機種転換が進められており相当数が生産、前線にて運用されている。
1994年に実戦配備開始、F-4J改 瑞鶴の開発からの悲願である純国産戦術機であり、培われた日本独自の設計思想と技術にF-15J陽炎のライセンス生産から得られた製造ノウハウがフィードバックされ設計上の参考にして開発された。
山間部などの密集格闘戦を意識しており他国の機体より操作感覚上の遊びが少なく、歴代日本帝国戦術機と同じくダウンワード式兵装担架を装備する。
また第三世代機の特徴として重金属雲下での大容量データリンク、装甲に複合素材、内部信号伝達に光ファイバーを用いている等の技術的特徴を持つ。
前線国家の機体であるため跳躍ユニット以外での空力制御を本格的に導入しており、米軍機とは異なった戦闘機動を行い、少ない電力と燃料で機体モーメントを変更出来るように工夫されている。
腕の突起はF-4撃震と同じく空力制御スタビライザーを兼ねるナイフシースであり、内部に短刀と保持用のサブアームが内蔵されている。
また、肩部は肩から伸びている肩用サブアームによって浮いている構造で、被弾時等にはパージできる。
この為、本機・吹雪の腕は6本となる。
尚、兵装担架は装備しないケースもありカウントせず。
跳躍ユニットや腰部モジュールなどを保持するサブアームは、動力系が機体側に存在していない為「腕として数えない」のが通例となっている。
燃料タンクは太もも、腰の部分には弾倉が格納されており背面の兵装担架のサブアームによって取り出し、突撃砲への弾倉交換が主腕を用いずに可能。
非常に厳しい開発期間内での開発のために色々切り詰めた設計であるため、機体に設計的余裕が無い為ハード改修が困難という欠点を持つ。
そのためOSのマイナーアップデートで、性能を少しずつ向上させていた。
後に、白銀武の関与で新型の管制ユニットに換装、操縦系の中枢が丸ごとアップグレードされ性能が大きく引き上げられた。
(オルタ劇中におけるXM3と呼ばれる、OS及び専用プロセッサがそれである)
最初期の第三世代機であるため後発の米軍の最新鋭機F-22Aラプターより劣るが、搭乗する衛士の錬度次第ではラプターを上回ることが可能なポテンシャルを持つ。
本編では物語後半から登場(敵としてであれば中盤、キルレシオ7:1をひっくり返した化け物として登場している)。
特殊任務部隊「A-01」の一員となった白銀武の愛機として国連軍を示すUNブルーに塗装された機体が提供され、二度の大規模な戦闘を共にした。
特に一度目の戦いである『甲21号作戦』に於いては、同部隊の先任将校すら驚愕し目を見張るような戦闘を展開、本機の高い機動性能と武の機動戦闘技術が噛み合い常識外の戦果を上げた(同時に三体もいれば部隊が壊滅しかねないBETAを23体も同時に敵に回した上でフルボッコ。しかも単機で)。
漫画版マブラヴオルタネイティヴに於いては描写の関係で更に出番が増える。
本機を用いての部隊内模擬戦闘演習に於いて、突撃前衛長(通常、部隊で最も単独での戦闘・生存能力の高い者が任じられる)にも冷や汗をかかせる事となり、武のキワモノぶりの表現に一役買った。
その他外伝作品として『マブラヴアンリミテッドザ・デイアフター』『マブラヴオルタネイティヴ トータルイクリプス』にも本機またはその改修機が主役機として登場する。
不知火・共食い
ある世界線で人類が壊滅した世界で唯一生き残っていた横浜基地を防衛していた機体。五体満足なのはヴァルキリーズの二機だけで、他の機体は肩は吹雪、脚部はF-15など共食い整備の極致でただ動けるだけの状態であり全滅まで秒読み。
光線級吶喊を行い、最後の人類を宇宙へ逃がすべく戦いに挑んだ。