丘ルトロジック
おかるとろじっく
2010年11月に発売された、耳目口司によるライトノベル。巻数は全4巻。
超常的存在『都市伝説』に関わり、世界を『知る』ことで世界征服を目指す部活『オカルト研究会(略称:丘研)』と、丘研に入部した風景好きの少年の活動を描いた物語。
第15回スニーカー大賞にて《優秀賞》を受賞している。
咲丘(さきおか)
主人公。風景をこよなく愛する少年。下の名前は不明。
作中の高校に入学した際、部活勧誘の『丘研』のチラシを見て『風景を愛する俺のための部活』と勘違いし入部した。
その後真相を知り一度は落ち込むも、代表である沈丁花桜の思想・価値観に惹かれ、部活に留まることとなった。
どんな人間とも即座に友達になれるという特異的(?)な個性を持つ。
沈丁花桜(じんちょうげ・さくら)
人間を完膚なきまでに知ることを『支配』と称し、世界の全てを知ることによって世界征服を行うという野望を持っている。
その一環として丘研で活動し、都市伝説の存在と接触しつつ、『この世界を人間から取り返そう』としている。
名家のお嬢様でもあるらしく、無数にある別荘の一つで暮らしている模様。
出島進(でじま・すすむ)
咲丘の先輩にあたる男子生徒。
心身共に器の大きい少年で、若干健忘症のフシがある。
前に進むことばかりを考えている豪放磊落な性格故に、後ろを向くことに潜在的な恐れを抱いており、エレベーターなど極端な上下移動は苦手。
そのぶん身体能力は超人的で、沈丁花お付きの尖兵を担っている。
江西陀梔(えにしだ・くちな)
咲丘と一緒に入部した一年生。ジト目。
咲丘曰く『美少女』で非の打ちどころのない容姿を持つが、その人格は変態であり、普段の台詞はほとんどが卑猥な内容となっている。
そのため自重しない性格で、咲丘に対しても(同級生とはいえ)即座に呼び捨てで呼び、慣れた態度で接するようになった。
「~ス」という口調で喋る。
女郎花萩(おみなえし・はぎ)
沈丁花の妹分である女子生徒。幼さを帯びた二年生。
マッドサイエンティストであり、毒ガスや爆発物の創作を趣味としている。
天然の気がある上ヘッドホンで耳元を隠しており周囲の環境に気付かないことが多く、咲丘にからかわれることもあるが、心優しい内面を持つ為大概は流している。
性的な話題には耐性がなく、振られるとたちまち鼻血を出してしまう。
清宮一(きよみや・はじめ)
咲丘の親友。少女のように華奢で端正な容姿を持つが、れっきとした男子生徒。
そのため咲丘に(友人故のちょっかいとして)可愛がられることも多い。
咲丘と同じく風景好きだが、部活は未所属。
一人暮らしであり、自炊で生活を行っている。
城尾滝椿(じょうびたき・つばき)
名字の響きから『炊飯ジャー』とも呼ばれている。
学校の風紀を正すために日々努力をしているが、熱意が空回りして失敗したり、その思想が毒電波扱いされるなど立場は不遇な模様。
常識外れの活動や部員らの素行の悪さから丘研を嫌っており、たびたび咲丘に退部を勧めている。