概要
CV:東地宏樹
バイク店アルバイト。21歳。
三年前、全国サッカー高校選手権で杯戸高校を優勝に導き、「奇跡のワントップ」と呼ばれたエースストライカーで、卒業後はJリーグの東京スピリッツへの入団が内定していた。しかし、選手権から数か月後にバイクで交通事故を起こして左足を負傷、手術してリハビリに励んだものの足は完全には治らず、Jリーガーの夢を断念し、サッカーも辞めてしまった。その後南米で数年過ごした後に帰国、現在は実家の群馬で暴走行為を繰り返している。
短気な性格で喧嘩っ早いが、サッカーに対する情熱は確かであり、南米で現地の子供達にサッカーを教えるなどサッカーには未練がある模様。
ネタバレ
一連の爆弾事件を起こした真犯人。
高校生の頃に、病弱ながらもサッカーが大好きな本浦知史という少年と知り合い交流を深め、自分が怪我でサッカーを引退した後は地元のサッカーチームに入った知史の成長を見守るのが生き甲斐となっていた。
しかし、ある夏の日、父親とともにJリーグのオールスター戦をTVで観戦していた知史は興奮から持病の発作を起こして救急車で病院に運ばれ、その途中、スタジアム近くでサッカーチームのサポーターに道を妨害され、息を引き取ってしまう。
この時、毛利小五郎がサポーターを先導していたことを突き止めた中岡は、小五郎と知史が発作を起こす原因となったJリーグに復讐するために、南米に居た頃に知り合った知人を介して大量の爆弾を入手し、今回の爆弾事件を引き起こした。
しかし、この中岡の調査は不十分であり、あの時小五郎とサポーター達は熱中症で倒れた老人を一同で看病しており、自分達が呼んだ救急車の到着を待っていたのだが、そこへ偶々知史を乗せた救急車が通りかかり、小五郎達は自分達の呼んだ救急車が道を間違えたと勘違いしてしまい、知史の乗せた救急車を止めてしまったのである。そのすぐ後に小五郎達の救急車が到着したものの、結果として知史は亡くなってしまう。
小五郎達の行動に責められるべき点は当然あるが、中岡が不十分な調査と独善的な復讐心から関係のない多くの人々の命を危険に晒したことは事実であり、何より、彼の行為は手術とリハビリの費用を全額負担してくれたことに加えて自分の足が元に戻らなくても契約を結ぼうとしてくれたスピリッツに対して恩を仇で返すことこの上ない行為であることは疑いようのない事実である。
(尤も、知史という心の拠り所を失った結果、生きる気力や心のブレーキすら失くしてしまったことは想像に難くないので、哀しき悪役であるといえる)
余談
声を担当した東地宏樹は、後に伊達航(藤原啓治氏逝去により引き継いだ2代目)を演じることになる。