解説
「新機動戦記ガンダムW EndlessWaltz」でファイナルシューティングを行った時の中破した状態のウイングガンダムゼロカスタムを指す。
主に宇宙での張五飛のガンダムナタクとの戦闘や本来耐熱の役割を果たすウイングシールドを展開しないまま強引に行った大気圏突入、海中への墜落時のショックの3つが原因で各部が損壊している。
中破した状態で海底から這い上がるシーンや、ツインバスターライフルを構えるシーンは多くのメディアミックスでも取り上げられ、中破した状態のガンダムではガンダムエクシアリペアに並んで知名度が高い。
小説版(「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz (下)」)の表紙では中破したウイングゼロのイラストがヒイロとリリーナのバックに描かれている。
実はリアルタイムで発売された一部書籍にはこの状態のウイングゼロの設定画も公開されていたが当然入手困難になっており、ネットにもアップされていない。
なお、本来強靭なガンダニュウム合金が海中に落ちたショック程度で損壊するものなのかと突っ込まれそうなところだが、大気圏内で合金が高熱に晒された状態でほぼ間髪入れずに12月の真冬の海に突っ込みいきなり冷却したような状態になった事が各部破損の原因だと思われる。
主な破損箇所
サーチアイ
かなり早い段階でナタクのビームトライデントで周囲の装甲ごと斬られている。よく見るとひび割れたサーチアイの破片が飛び散る描写があったりする。
地球降下後にも同じ箇所を斬られており、一瞬割れたはずのサーチアイのレンズが復活している作画ミスがある(ただし二重構造レンズの可能性も考えられる)。
集中的に狙われた箇所のためか、サーチアイ周囲の箱型に囲われていた装甲はビームの蒸発により激しく変形してしまった。実は二度目の斬撃は軌跡が長く、ダメージは左のフロントスカートにまで及んでいる。
プラモ版アレンジだとコックピットがサーチアイの真後ろにあるためこれらの攻撃を受けるだけでもパイロットにはかなり危ないのでは?と思われるかもしれないが、本編のゼロのコックピットは腹部にある。そのためパイロットのヒイロやコックピットにまではダメージは及ばなかった。
ショルダーアーマー(右:損失、左:破損)
ナタクのドラゴンハングが直撃したため、右肩アーマー自体を喪っている。左肩アーマーの方も大気圏の熱に耐えきれず、後ろ部分が破損している。
ウイングゼロのダメージの中でも特に目立つ箇所だが、右肩付け根の内部フレームがどのプラモデルでも異なるため立体化で再現となるとフルスクラッチが必要になるある意味最も再現が難しい部分である。
ファイナルシューティングでは両肩部分とも大きな負荷がかかっていたのもあり、ツインバスターライフル二発目の衝撃で左腕が付け根ごと吹っ飛んでいる。
実は右肩アーマーはTV版でも最終決戦で唯一本体で可視化されたダメージ部分でもあったりする。ヒイロは近接戦闘だと右肩部分が弱いのかもしれない。
アームカバー
ファイナルシューティング時には両腕とも喪われている。
地球降下時にはすでになくなっている描写があるが、一部シーンでは復活している作画ミスがあるため、大気圏の熱か海中墜落時のショックかどちらが原因で外れたのかは不明。
フロントスカート(左)
上述どおり左フロントスカートはナタクの二度目の斬撃時にサーチアイごと斬られている。
こちらもバスターライフルの二発目の衝撃で左腕とともにもげ落ちているのが確認できる。
レッグアーマー(右前、右後、左前)、ニーアーマー(右膝)、サイドアーマー(左)
いずれも海中墜落時のショックで外れたもの。
特別篇で追加された新規カットでは、海底に沈んだゼロの近くに外れたサイドアーマーが転がっている描写が確認できる。