丸山翼
まるやまつばさ
守の友人で通称は丸山くん。大卒で会社員をしており、守と遠藤くんとは小・中学校からの同級生。中学時代は陸上部で走り高跳びをしていた。
少々柄が悪そうに見えるが、気さくで友達思いな性格。彼女が出来たことがなく、常にモテようと腐心している。いい意味でも悪い意味でも裏表が無く、自分のダメな部分も他人に見せられるタイプである。だが、作中ではそれが原因で彼女が出来る機会を逃す事も多い。彼女にしたくない女性のタイプは他人の友達の悪口を相手の前で平気で言う女と不倫をする女である。画像の通りに春子の友達である友晴くんに想いを寄せられている。本人はその事は知らないが、同性愛自体に偏見は無い様子である(カップル自体がどんな組み合わせに関係無く嫌い)。
休日にしばしば遠藤くんとともに守の家を訪ね、春子とも知り合う。最初は怖がられていたものの、お菓子を与えるなどして仲良くなり、やがて倉木さんとともに石井家に入り浸るようになる。石井兄妹や遠藤くんからは、イタズラや無茶ぶりのターゲットにされることが多い。
三人兄弟の真ん中で、拓也(たくや)と潤(じゅん)という顔も性格もそっくりな兄と弟がいる。実家暮らしであり、家族構成は父・母・兄・弟の5人+猫。
登場人物が増えて群像劇となった事で主人公の一人という立ち位置となっている。
家族
拓也
丸山くんの兄。会社員。クリスマスに彼女と一緒に過ごすと家族に嘘を言っていたが、実は漫画喫茶に行っていた。
潤
丸山くんの弟。丸坊主で中学時代の丸山くんにそっくりである。春子と同年齢で大学生。
丸山くんの母親
恰幅の良い体型をした中年女性。最近、パン屋でパートを始めた。
章造
丸山くんの父親。息子達にそっくりで禿げた頭髪の中年男性。会社員。
みみげ
丸山家の飼い猫。オス
会社関係
登場順に表記
後輩
慇懃無礼な性格のチャラ男であり、丸山くんのストレス要因として登場している。あかねが勤務するキャバクラに丸山を連れて行き、結果的に春子とあかねが再会するキッカケを作ったのが作中での唯一の善行である(あかねが春子と再会する決心をしたのは丸山くんの言葉)。
部長
丸山くんの上司。髭を生やした強面の男性であり、外見同様に厳格な性格の持ち主である。仕事に厳しく、自分と同じ強さを部下にも求めるタイプであり、丸山くんの成長の為に本を勧めたりする事が多い。丸山くんから恐れられているが、意外と優しい部分も持っている。高田の登場後、丸山くんと彼女を見守っている役回りとして登場する事が多く、互いに信頼して支え合っている彼らを嬉しく思っている。他人の上辺だけを見ず、本質を捉える能力を持った優れた上司である。
ちなみに丸山くんから彼の言動を聞いた春子からブラック上司と思われている。だが、彼の様な外見で損をするタイプが出世出来ている事から上層部に人を見る目がある人間が多いホワイト企業ではないか?と見る読者も存在している。
高田まなみ
丸山くんの二年下の後輩。小柄な体型で冴えない風貌をした女性であり、性格も引っ込み思案で不器用。大学まで女子校だった。教育係との相性の悪さと同期入社の女性社員と比べる周囲に追い詰められ、退職も考えていたが、丸山くんに助けられた事とそれを見た部長に教育係を丸山くんに変更された事で勤務を続ける様になる。丸山くんと一緒に登場する事が多く、読者からも人気が高い。丸山との関わりで成長して逞しくなっており、彼と強い信頼関係で結ばれている。
桜場
高田の同期。美人で要領の良いタイプだが、傲慢で腹黒い性格の持ち主である。後述の近藤同様、考え方や嗜好といった物が丸山と根本的に相性が悪い。上記の性格から読者に本作で数少ないゲス又はクズと評されている。
落合
高田の当初の教育係。美人で有能な桜場には優しいが、高田には辛辣かつ無関心に接しており、教育係としての職務すら放棄している。その姿から「物事を好き嫌いでしか判断出来ない」「家庭に問題が起きても奥さんに任せきりで放っておくタイプ」「こういう奴がいるから世の中が息苦しくなる」と読者から評されている。事実、丸山くんの引き立て役兼ブラック企業の典型的な先輩として登場させたと思われ、部長にも丸山と比べられて呆れられている。桜場にはいい様に手玉に取られており、彼女の仕事を代わりにする為に残業をしている(多分、桜場と二人で残業する為に引き受けたが、彼女はさっさと帰宅している)。
その人間臭く善良な性格が埼玉県在住のサラリーマンに似ているので、この性格の儘で結婚して父親になったら彼の様な父親になれるとファンから慕われている。