佐々木助三郎
ささきすけさぶろう
演者
初代:杉良太郎(1-2部)
二代目:里見浩太朗(3-17部)
三代目:あおい輝彦(18-28部)
四代目:岸本祐二(29-31部)
五代目:原田龍二(※メイン画像の人物)(32部-41部、2015年スペシャル)
六代目:東幹久(42-43部、最終回スペシャル)
七代目:財木琢磨(BS-TBS版)
人物像
軟派な色男で女性にモテモテなのが特徴。光圀曰く「名前通りの助平の遊び人」、八兵衛曰く「助平の助さん」。
反面、遊び好きな一面や後述する妻 志乃との仲を、御老公にからかわれてしまう事も多い。
その性格から、八兵衛とも馬が合い、彼の食いしん坊や駄々をこねる場面でも、たしなめる事の多い御老公や格さんと違い、庇ったり、フォローを入れるなどしているが、その反面、(特にあおい輝彦演じる三代目や、原田龍二演じる五代目は)八兵衛程ではないが一言多かったり、調子に乗りやすい一面もあり、些細な失言から御老公の機嫌を損ねたり、女遊びや酒の勢いに任せて御老公達の悪口(御老公を「頑固ジジイ」「けちん坊」、格さんを「堅物」「唐変木」等)を言って、運悪くそれを本人に聞かれた結果、大目玉を食らってしまう事がしばしばある。
実は水戸徳川家の中ではそこそこに位のある藩士だが、城内での堅苦しい生活を嫌っており、気ままな旅に早く出たがっている。自由な独身生活を謳歌しており、普段から自身の素行を口煩く窘めたり、何かにつけて縁談を持ちかけてくる水戸藩国家老・山野辺兵庫の事は特に煙たがっている。
悪人共に印籠を見せ付けるシーンでは向かって左に立ち、剣を斜めに構える。なお、初期には格さんではなく助さんが印籠を出したこともある…っというか、そもそも印籠を見せつける場面を導入したのは初代助さんを演じた杉良太郎の発案である。
また、一部のシリーズでは印籠シーンにおいて御老公の代わりに助さんが悪人達の悪行を糾弾する事も少なくなった。
能力
剣術の達人で、殺陣シーンでは自前の小太刀(脇差)か敵から奪った太刀による真剣(峰打ち)で闘う。
剣の腕だけなら格さんをも上回る為、仇討ちを望む諸国の若い侍や町人、時には剣客に剣術勝負で負けた格さんでさえも助さんに指導を乞う事がある。
勿論、素手で戦う術も十二分にあるが、総合的な身体能力(筋力など)では格さんには及ばない為、剣を使わずに豪腕を武器とする巨漢と相対した場合は、積極的に渡り合おうとせずに周囲の地形や物を利用した戦法を用いる。
基本的に普段から御老公の側で活動するが、後述する格さん同様、悪党一味に剣豪として潜入するエピソードでは御老公の側を離れて潜入役となる。
また、弥七やお銀のような本物の忍者には及ばないが。扮装も得意であり、場合によっては御老公に扮して敵の目をごまかす事もある。
歴代演者での違い
光圀同様に助さん自身も、役者によって設定や性格が異なる場合がある。
初代の杉良太郎や四代目の岸本祐二演じる助さんは、武士社会の中では格下にあたる格さんは元より、時に御老公相手にも少々手厳しい言動が目立つ格さん以上に堅物な性格であった。
対して、三代目のあおい輝彦や五代目の原田龍二が演じる助さんは軟派な色男ぶりが強調された独身貴族ならぬ独身士族として、軟派な伊達男としての性格が強調されていた。
ついでに言えば、あおい演じる三代目は歴代助さんの中で一番助平で、御老公に黙って八兵衛と遊びに行く事や、恋仲のかげろうお銀に咎められることも多々あった。
原田演じる五代目の他、二代目の里見浩太朗、六代目の東幹久が演じる助さんは劇中に結婚して、身を固めている。
さらにいうと里見、東両名が演じた助さんの妻の名前は志乃である(ちなみに里見助さんの嫁 志乃を演じた山口いづみは東助さんの代では、助さんの母親 静江を演じている)。