概要
人気時代劇『水戸黄門』のアニメ…なのだが、なぜかTBSではなくテレビ東京およびサンテレビ(→テレビ大阪)などにて1981年から1982年まで放送された。もっとも、ネット局の中にはTBS系列局も6局ほどありはしたが。
暫くソフト化もされていなかったのだが、『トリビアの泉』にてそのインパクト抜群のOPが流れたことで一気に有名になり、現在ではDVD-BOXが発売されている(なお、トリビアの泉のEDはこのアニメのトリビアが紹介されて以降はこのアニメのOPになった)。
内容は思いっきり子供向けにアクションを重視したものになっており、剣術の達人の助さんと百人力の格さんが悪党相手に八面六臂の大活躍を…まあ、はっきり言ってしまえば黄門様は置物である。
なお、実写版のように悪代官などと戦うのが基本だが、妖怪の類とも戦うこともある。
キャスト
旅の隠居を装っているが、その正体は幕閣に強い発言力を持つ徳川御三家水戸藩の元藩主。
頑固じじいの側面をもつ大元と比べ、穏やかな好々爺として描かれている。
殺陣シーンでは格さんに力だすきを渡すのが主な役目だが、実戦も普通に強い。
流星十文字斬り等数々の必殺剣技を誇る超絶剣士で、悪党に印籠をかざす役目も担当する本作の実質的なヒーロー。非常に身が軽いため尾行や潜入調査を担当することも多く、原作における風車の弥七の役目も担っている。
気は優しくて力持ちを地で行く巨漢で、ご隠居から受け取った力だすきを締めることで超人的怪力を発揮する。
三枚目の大食漢でもあり、原作におけるうっかり八兵衛の役目も担っている。
- 捨丸:松岡洋子
ひょんなことから黄門一行と知り合い、共に旅をする孤児の少年。
わんぱくでお調子者だが義侠心が強く、被害者やその身内(主に子供)との交流描写が目立つ。
子供故に非力だが忍者さながらに身が軽く、クライマックスの殺陣では目潰し玉などを駆使して助・格を援護する。
原作におけるうっかり八兵衛と風車の弥七を折衷させたようなキャラ。
- 鈍兵衛:龍田直樹
捨丸の相棒といえる存在で、犬でありながら普通に喋れる。
意外と戦闘力が高く、殺陣シーンでは頭突きや各種蹴り技を用いて悪人と戦う。
格さんや捨丸と並ぶコメディリリーフであり、犬版のうっかり八兵衛といえる。
関連動画
オープニング
「黄門様が空気」という思い切った展開が目を引く本作だが、オープニングも(アニメとはいえ)時代劇らしからぬかなりアップテンポな曲である。
しかしながら、本曲は「作詞:荒木とよひさ、作曲:土持城夫、編曲:羽田健太郎、歌:塚田三喜夫」といった歌謡界の実力派が手掛けており、「曲自体は普通に良曲」という評価が多い。
なお、YOUTUBEでのナックアニメ公式配信では、初期のエピソードでカットされている。
余談
テレビ東京放送の『世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜』(現『ナゼそこ?』)で「イランでは吹き替え版『まんが水戸黄門』が放送され、訛りから「ミチコマン」と呼ばれ、日本のヒーローとして大人気とされている」と話題にされた。
関連項目
最強ロボダイオージャ:奇しくも水戸黄門と言う同じ題材でほぼ同時期に放送していたロボットアニメ