概要
逆に2で割り切れない整数は奇数と呼ばれる。
「偶」というのは「連れ合うもの」「二つで組になったもの」という意味である。
偶数の判別は簡単であり整数の下一桁が0か2か4か6か8であれば偶数である。
2進数の場合最も下の桁が0であれば偶数、
16進数の場合は下一桁が0,2,4,6,8,A,C,Eであれば偶数である。
また、2で割り切れるが4で割り切れない整数(例:6,10,14)を単偶数と呼び、
2でも4でも割り切れる整数(例:4,8,12)を全偶数と呼ぶ。
偶数の数学的性質
- 偶数と偶数の和、または差は必ず偶数となる
- 奇数と奇数の和、または差は必ず偶数となる
- 偶数と整数の積は偶数となる
- 実数の偶数乗は非負の実数となる
- 負の数の偶数乗は正の数となり、純虚数の偶数乗は実数となる
- 偶数の素数は2のみである
- 1組のピタゴラス数の3要素の内1つ以上は偶数である
その他偶数の性質
- 閏年は全偶数の年である(ただし、全偶数の年が必ずしも閏年とは限らない)
- 夏季オリンピックが開催されるのは全偶数の年である
- 冬季オリンピックが開催されるのは単偶数の年である(1994年リレハンメル大会より)
- FIFAワールドカップ(男子)が開催されるのは単偶数の年である
- EURO(サッカー欧州選手権)が行われるのは全偶数の年である
- 鉄道の上り電車の番号は偶数である(1978年に改訂)