概要
新見駅管理の無人駅であるが、岡山支社(芸備線東行)・広島支社(同西行)・米子支社(木次線)の分社する駅でもある。
かつては当駅で優等列車「ちどり」などの機関車を付け替えたり、分割・併合を行ったり、スイッチバックを行ったりしており、運行上の拠点駅として重要な役割を担っていたため大きな賑わいを見せていた。駅構内は機関車庫・転車台・給水塔・貯炭場が、駅周辺には備後落合駐泊所があり、駅員も最大で100人以上が勤務したとされる。
しかし車社会の台頭により次第にその輝きを失い、優等列車の廃止とともに寂れた山間の小駅に成り下がってしまった。機関車庫や駐泊所は解体されたが、転車台や池跡、貯炭場は使われてこそいないもののそのまま残されており、かつての栄華を静かに物語っている。
おでんうどん
2・3番のりばには駅名物として「おでんうどん」を販売する売店があった。1990(平成2)年3月の急行ちどり廃止を受け、同年10月に閉店した。しかし、現在でも冬季限定で駅から徒歩数分の「ドライブインおちあい」で販売されており、当時と変わらない味が楽しめる。
駅構造
駅舎側の単式1面1線と、構内踏切で連絡している島式1面2線の地上駅。
1番のりばからは木次線、2・3番のりばから芸備線が発着する。
※掲載されている駅名について、木次線は駅の時刻表、芸備線は2020(令和2)年から掲出されている駅サインに準ずる。
利用状況
- 2018(平成30)年度の1日平均乗車人員は13人である(国土数値情報より)。
利用状況比較表
年度 | 乗車人員 |
---|---|
1981年(昭和56年)度 | 42人 |
2002年(平成14年)度 | 26人 |
2011年(平成23年)度 | 21人 |
2012年(平成24年)度 | 17人 |
2013年(平成25年)度 | 17人 |
2014年(平成26年)度 | 15人 |
2015年(平成27年)度 | 16人 |
2016年(平成28年)度 | 13人 |
2017年(平成29年)度 | 13人 |
2018年(平成30年)度 | 13人 |
隣の駅
芸備線
木次線