概要
日本の東京都台東区の谷中五丁目にある、臨済宗国泰寺派の仏教寺院である。
開基は仏僧ではなく、武士であり明治維新の最大の功労者の一人として知られる幕臣・山岡鉄舟であり、維新に殉じた人々の菩提を弔うため明治16年(1883年)に創建した。
本尊は聖観音の一尊で、かつて江戸城の守り本尊だった葵正観世音菩薩。
開基の鉄舟や彼に縁ある人物のほか、初代三遊亭圓朝や初代から4代目までの三遊亭圓生など落語家も多く埋葬されており、毎年8月に落語団体によるイベントも開催されている。
また、持病の悪化によって総理大臣職を退いてしまった安倍晋三首相が、精神修養のために坐禅に通っていたことでも有名であり、過去には中曽根康弘首相も通っていた。
そんな安倍首相の理解者であり、全生庵の住職である平井正修住職は、作家としても有名である。