「これは魔族の存亡を懸けた戦いであり、敗戦処理であり、千年後の魔族のための戦いだ。」
概要
千年後の未来まで見通す未来視の魔法をあやつる魔族であり、魔王の腹心。
人類最強と謳われた南の勇者との戦いにて相討ちになっており、本編の時間軸には登場しない。
本編では、過去回想にてフードを被った人間の若い男に似た姿で登場する。
人物像
本編の時間軸で既に過去の存在であるため、詳細は不明。
フードや衣服などには、彼の操る未来視魔法を象徴するかのように目玉模様(いわゆる「全能の眼」的なモチーフ)があしらわれている。
本編の時間軸で言うところの魔王討伐前に死亡した魔族であり、同系統の予知能力を持つ南の勇者との読み合いの果て、互いに「相討ちしかない」という結論に達しことから、魔王軍の大幹部である七崩賢すべてを率いて決戦を挑み、七崩賢の三名と共に南の勇者を相討ちに持ち込んだ。
未来視の能力を持ち、何万何億回と未来を見たが故に精神が他の魔族よりも老成しており、黄金郷のマハトを手玉に取る老獪さを見せ、マハトからはその状態を「いつもお前の手のひらの上だ」と疎ましがられていた。
一方で、そんなマハトに相討ち覚悟の戦いに赴く際に彼から最初で最後の気遣いをかけられ、また「無名の大魔族」であるソリテールからも死後に友達と称されるなど、魔族の間では広く慕われた存在であった様に思われる。
死地に赴く覚悟をマハトに指摘された際は、相討ちを未来視しているにもかかわらず、「そんなことはやってみないとわからない」と返している。
またこの戦いは魔族の未来が関わっている敗戦処理だったとの事で今後も本編につながる可能性が高い。
使用する魔法
- 未来を見る魔法(仮称)
未来を見ることができる。千年後の未来まで見通せる魔法を操るとされ、彼の死後に黄金郷のマハトの記憶から、自身の死後の更に80年以上後の未来でマハトの記憶からフリーレンに話しかけると言う底知れなさを見せた。
フリーレン世界における未来を見る魔法は、他作品でしばしば見られるような一度予知すれば観測結果が固定されてしまう類の能力ではないらしく、「数えきれないほど予知した未来の世界で南の勇者と戦ってきた」「予知した未来で数えきれないほど聞いた」という発言から、いわゆるシミュレーション的な要素を持つ未来予知である模様。
謎
これだけの精度の高い能力を持つなら後に魔王を殺すヒンメル達がまだ子供の頃に手を下していればいいのでは?という疑問がある。彼の見ていた千年後の魔族とはいったい何だったのだろう…