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概要編集

2002年、『水の時計』でデビュー。ファンタジーの世界観と融合した幻想的なミステリを得意とする。作品の中によくマイノリティ(社会的弱者)の人が登場するのも特徴。

代表作「ハルチカシリーズ」は、2016年1月に『ハルチカ〜ハルタとチカは青春する〜』のタイトルでテレビアニメ化された。


作品一覧編集

1/2の騎士

*清水南高校吹奏楽部


経歴編集

  • 2001年、『しびとのうた』で第21回横溝正史ミステリ大賞落選。審査員の綾辻行人から「新人離れした大ジャンプに挑んで、見事にK点を超えたは良いが着地で転倒、全身打撲の負傷」と評される。『ジャーロ』2014年秋冬号で、綾辻は「構想が大きすぎて規定の枚数では書ききれなかった、という感じでしたね」と補足した。
  • 2002年、『水の時計』で第22回横溝正史ミステリ大賞を受賞。審査員の綾辻行人に、授賞式の壇上から「本格の呪い」をかけられる。
  • 2008年10月、『漆黒の王子』以来4年ぶりとなる単行本『退出ゲーム』と『1/2の騎士』が発売。『退出ゲーム』は『このミステリーがすごい!』2009年版 国内編第20位にランクイン、『1/2の騎士』は『本格ミステリー・ワールド』2009年版で「黄金の本格ミステリー」に選出される。作者としては『1/2の騎士』が勝負作だったが、『退出ゲーム』の方がブレイクしてしまった。『退出ゲーム』は「ハルチカシリーズ」としてシリーズ化された。
  • 2011年9月、角川書店ホームページの新刊案内にハルチカシリーズ4作目『千年ジュリエット』が掲載されるも、いつの間にかリストから削除される。その後、今月の新刊ページに登場しては消えるという現象を繰り返し、結局本当に発売されたのは2012年3月だった。
  • 2013年11月、文庫版『千年ジュリエット』の帯で、ハルチカシリーズ5作目『惑星カロン』が「今冬発売予定」と告知される。案の定、発売されなかった。
  • 2015年6月、ハルチカシリーズアニメ化決定の報とともに、『惑星カロン』が「今夏発売予定」と告知される。同年9月に『惑星カロン』が発売される。

その他編集

  • 単行本を文庫化する際、大幅な加筆修正を行うことが多い。『トワイライト・ミュージアム』では、文庫で後日譚の章が追加された。
  • 「ハルチカシリーズのハルタとチカはくっつくのか?」の問いには、作者は色々なインタビュー記事で答えを述べている。それは『本格ミステリーベスト10』2013年版の座談会でも話題にのぼり、絶対にネタバレしなさそうな雑誌で作者以外の人が「ハルタとチカはくっつくのか?」をさらりとばらすという珍しい状況になっている。
  • 以前は作家稼業の傍ら、とある会社にセールスマンとして勤めていた。既述の、なかなか新刊が出ない、と言う現象の裏には、このような「家庭の事情」がある。

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