その概要は規定違反だ!
『ギルティギア』シリーズの登場キャラクター、ファウストの覚醒必殺技。
コマンドは「236236+S」。地面を泳ぎながら前進し、ヒットすると相手にP・K・S・HSの各ボタンで4つの宝箱から1つを選ばせる打撃投げ。アタリの天使を選ぶと自分がダメージを受けてしまうが、ハズレの死神を選ばせると相手にダメージが入る。
『SLASH』からは自分もヒット時にP・K・S・HSのいずれかを押すことで当たりの場所を決めることが可能になったが、ここで選択しないと全部当たりになってしまう。
『Xrd』ではヒット時に当たりの入った箱が分かるようになっており、当たりを引かれないようP・K・S・HSを押してシャッフルする必要がある。また、ハズレの死神も色分けされている。相手の選択もカーソルを移動させるものに変化し、この仕様変更によりシャッフル手順を見切ることが出来れば確実に当たりを引くことが可能となった。ただし、シャッフル速度はプレイヤーにもよるがかなり速いこともあり、それを全て見切るのは困難。ちなみにアタリを引いたと思ったらハズレになったというパターンもある。
こいつシャレになんねえ
これだけなら多少の博打要素がある技だなーで終わりなのだが、問題がその攻撃手段。
なんと、相手にカンチョーをしてダメージを与えるのである。
スレイヤー曰く「死にも勝る屈辱」、A.B.A曰く「告訴ものの恥辱」。
初期は自分の武器であるメスでカンチョーだったが、『Xrd』からは素手でカンチョーしている。ちなみにはずれの威力は3段階になっており、相手が選ばなかった場合は中ダメージを与える。
カンチョーされた時のキャラの台詞は特殊な台詞(しかも全員複数パターンあり)を発し、『Xrd』に至っては顔芸までやらかす始末。どの台詞も声優陣の全力投球のお陰でカオスフルなことになっており、
- とりあえず悶絶する者
- 予想外の攻撃に動揺する者
- 新たな世界が見えてしまう者
- 突然の“肛撃”に支離滅裂な言を叫ぶ者
- 思わず喘いでしまう者
- 混乱しつつツッコミを入れる者
- 自分の秘密を暴露してしまう者
- 逆にノリノリな者
――と千差万別のリアクションが展開される。
また『Xrd』以降、通常は「ラブ注入」などの割とコミカルな台詞で行うのだが、ザトー=ONEが相手の場合のみ、過去に患者の少女をアサシン組織に殺された恨みから「死ねぇぇぇっ!」と殺意の籠った台詞を吐く。この攻撃でザトーにトドメを刺せた場合は気持ち良くもあるが、やはりカンチョーなので微妙である。
マジか……!?
ところが『STRIVE』になってこの技まさかのリストラに……。
その替わりに実装されたのがエキサイティング骨折。
こっちはこっちで「相手の足元に生えた四つ葉のクローバーを守ろうと突進したファウストが、その相手を急患と勘違いして車椅子を持ち出し、相手の向う脛に車椅子のフットサポート(足置き台)をシュゥゥゥーッ!!」という、別の方向で痛い技だった。
もちろん、全キャラ対応の濃いぃぃ~顔芸は健在。どんなイケメンや美人だろうと(それこそカンチョーでは表情が変わらなかったラムレザルですら)とても残念な感じに仕上がってしまう。
なお、医療や介護の現場ではよくあることらしく、経験者曰く――
「あれ、マジで痛いんだよ……」
「これこの前食らったけど、ホントにその場から動けなくなったわ」
「あ、俺がいる……」
…等々、生々しい体験談も寄せられている。
関連動画だと思ってこの扱い!?
百聞は一見に如かず。