概要
昭和62年(1987年)38号掲載。17頁。江戸時代の様でありながら、車やテレビ、インスタントラーメンといった製品が存在する奇抜な世界観の作品。『ドラゴンボール』連載中の作品であり、「中国の次は日本だ」ということで時代劇風になったという。鳥山は本作を結構気に入っている作品だとコメントしており、続編を依頼された際にも「気に入った作品だからいじりたくない」という理由で断り、その代わりに『豆次郎くん』(『VOL.3』に収録)を執筆した。後にアニメ化され、1990年7月7日に『PINKみずドロボウあめドロボウ』、『ドラゴンボールZ地球まるごと超決戦』との3本立てのうちの1作として上映された。
あらすじ
幼稚園の帰りに友達のお臀からデートに誘われた剣之介。しかし、デートというものが何なのかよく分からない剣之介は母上に意味を尋ねる。母上はデートの楽しさは人によりけりであり、デートをしていてつまらない男は最低だったと述べた。これを聞いた剣之介は男としての立場を守るため、お供の忍丸と共にデートを成功させるための模索を始めるのだった。
登場人物
剣之介(けんのすけ)
声-冬馬由美
本作の主人公。幼稚園児でありながら剣術に長けている。その腕前はかなりのものであり、真剣でカツアゲしてきたチンピラ相手に峰打ちで圧倒している。理想的なデートのやり方を覚えるために苦悩する。当日の朝、完璧な計画でデートに臨もうとするが、肝心な車の運転ができなかったため、父上の車を内緒で動かした挙句壊してしまう。
忍丸(しのびまる)
声-古谷徹
剣之介の家に仕える小ブタの忍者。誠実だが、少々臆病でドジな性格。剣之介に頼まれてデートについて教授するが、当の本人もテレビや雑誌で得た情報しか知らず、デートの楽しさについてもいまいち分かっていない。
お臀(おでん)
声-渡辺菜生子
剣之介のガールフレンド。ちょっと勝気な性格の少女。日曜日の朝8時に来るように剣之介をデートに誘うが、勝手に父上の車を動かして壊してしまった剣之介は待ち合わせの時間に遅れてしまい、お臀から「最低」と言われてしまう。