ダーク・ファンタジー漫画「ドロヘドロ」に登場する組織。メンバーの殆どが魔法を使えない魔法使いで構成されている。
概要
魔法使いから「役立たず」と嘲笑され社会での居場所を失っていた落ちこぼれの魔法使い達で構成された背景を持つ。構成員は証として両の瞼を縦横に走る精巧な十字の刺青を彫っている。前述どおり魔法が満足に使えない者が組織の大半であるため、構成員は魔法無しでも魔法使いと戦えるように皆ナイフや刃物の扱いに長けている。魔法の力を一時的に増大させる「黒い粉」を唯一取り扱う組織であり、これを主な資金源としていた。組織的に上級魔法使いを何人も殺害しているため、煙ファミリーの最大の標的とされている。
構成員によっては魔法使いの身体のどの箇所を斬れば魔法が使えなくなるかを熟知しているため、戦闘能力だけで見れば上級魔法使いに何ら引けを取らない。
現在は黒い粉を製造する方法を唯一知っているボスが行方不明であり、構成員による黒い粉の作成にも失敗しているため、組織は衰退している。
メンバーの共通点は組織の一員の証としての両の瞼を縦横に走る精巧な十字の刺青だが、ボスだけは刺青ではなく痣のようなものであり、血塗りのような歪な形状をしている。
組織としてはかなり大雑把で、幹部を除けばボスに忠義を尽くす者もまばらである。これは元々「十字目」という組織がボスである壊の強さを慕った者達が集まって出来た自然発生的なものであるためであり、只単に仕事や居場所を求めて集まった者が構成員の大半を占めている。
実際の所、幹部達ですらボスの考えは理解しておらず、黒い粉の販売や組織の運営なども各人が勝手にやっているに過ぎない。ボスと構成員の関係は、互いを利用し合う打算的なものに過ぎない。
物語中盤からボスが復帰し、大規模な魔法使い狩りや煙ファミリーの掃討に奔走するようになった。
主なメンバー
壊…十字目のボス
栗鼠…カイマンの口の中にいた男。死んでいたが後にキクラゲの魔法によって生き返る。
夏木…新入り。恵比寿に腕を切断された際に防御の魔法が使えるようになる。