概説
特にあまり知られない弱者・敗者の歴史を掘り下げつつ、その弱者たちが成した為政者たちへの逆転劇をモチーフとした作品を主力とする。
そうした作風からエンターテイメント性が強く、読み飽きない独自の風合いを醸している。
始点を転々と切り替えつつ、各陣営の状況をつぶさに描写することで、変化する戦況をリアルタイムで臨場感満載に描き挙げる手法を最大の持ち味とする。
また序章は主人公側ではなく、敵方や第三者の状況から書き出し、時代背景や作品の世界観を読者に馴染んでもらうことから始めることが多い。
歴史資料をくまなく調べ上げたうえで、如何にも現実的にあり得そうな創作成分をふんだんに盛り込んでも行く。
また何気ない端役が、物語上において重大な位置を占めることも多い。
作品
『忍びの国』2008年
『小太郎の左腕』2009年
『村上海賊の娘』2011~2013年