四神官
よんしんかん
空島(スカイピア)編の敵勢力として立ちはだかった「神の軍団」のうち、エネル直属の部下にあたる4人。同じく幹部クラスの人物として「神兵長」ヤマや「副神兵長」ホトリ&コトリがいるが、ヤマが同格なのかは不明。
元々スカイピアでは「国王」とか「長」といった立場の者を「神」と称する文化があるものの、エネルの場合は文字通りの「神」を気取っていることから、彼らの「神官」という呼び名もそれによるものと思われる。
※かつてのシャンディアではいわゆるシャーマンを「神官(パントリ)」と呼んでいた模様
主な役目は神の島「アッパーヤード」への侵入者や、国内の罪人を裁く事。
警察機関として「ホワイトベレー部隊」がいるが、神官たちは裁判や尋問を行うわけではなく、島内に各々が縄張りを構え、「試練」と呼ばれる殺人トラップ地帯を形成している。
罪人(侵入者)は「紐」「沼」「玉」「鉄」の4つの試練の中から受けるものを選び、ゴール地点まで生き残って脱出できればクリア。しかし全員が“アッパーヤード全域まで把握できる見聞色の覇気を扱えるため逃げ切りは容易ではない。
全員が空島「ビルカ」の出身であり、エネルと共に故郷を滅ぼした後、スカイピアにやってきた。その後、麦わらの一味やシャンディアとの全面戦争の末に全滅する。
エネル失脚後は雲流しの刑に処されたが、ゲダツのみうっかり積帝雲を突き抜けて青海(地上)へ墜落し、「空番長」改め「青海の番長」を目指して地上へ帰化したことが扉絵連載で判明した。
またゲダツの反応を見る限り、どの道エネルに見限られて処分されていたと思われる。
※雲流し:ヒト一人分のスペースの島雲に乗せられて、あてもなく雲海を彷徨い続ける刑罰。スカイピア
では最高刑であり、実質的な死刑と島流し(国外追放)を兼ねた刑といえる。
しかし後に判明したプロフィールでは全員2歳ずつ加算されているので、運良くどこかへ落ち延びたのだろう。
生存率10%の「玉の試練」を担当する。サバイバル開戦の前にルフィ達との激戦で敗北。
玉の試練は森の中の至るところに浮かぶトラップ入り島雲ボール「ビックリ雲」によって行われ、挑戦者はビックリ雲のトラップか、奇襲をかけるサトリの「衝撃」で死亡する。
生存率3%の「紐の試練」を担当する。ワイパーの「排撃(リジェクト)」により敗北。
紐の試練は釣り糸のように細いが大の男をも雁字搦めにする程強靭な「紐雲」によって行われ、至るところに張り巡らした紐雲が動きを封じ、まさに蜘蛛の巣にかかった虫のごとくシュラに討ち取られる。
生存率50%の「沼の試練」を担当する。チョッパーとの戦いで敗北。
沼の試練は底無し沼の性質を持つ「沼雲」によって行われ、普通の地面(島雲)に混じって沼雲が配置されている。雲なので振り払おうとしてもムダで、底無し沼なのでもがく程に引きずり込まれ、脱出は難しくなる。そうして溺死するか、ゲダツにワンパンされる。
ただしゲダツがあまりにもうっかりしているせいでたまに見逃されるらしく、運が良ければ生存率は高い。
生存率0%の「鉄の試練」を担当する。ゾロの「百八煩悩砲(ひゃくはちぽんどほう)」により敗北。
鉄の試練は鉄の強度と雲の軽さを兼ねた「鉄雲」によって行われ、エリアの至るところに仕込まれた「雲貝」から鉄雲製の有刺鉄線が飛び出して挑戦者に襲いかかる。これらはやがてエリアを取り囲むドームと化して退路を断ち、オームの振るう鉄雲の刃か、彼が従える巨犬「ホーリー」の攻撃で死亡する。