概要
頭の無い人型と大きな顔を持つ姿の幻想体。
人型はE.G.Oギフトと同様の肖像画を所持しており、下半身からは腕か足のようなものが2本生えている。
異界の肖像の変異体である可能性がある。
木造の古い邸宅の内部のような空間を形作る。
分類はO-02-20-05。危険度はTETH。
邸宅に入って来た者へ自身が持つ肖像画を見せ、主人の顔が見えるか問う。
幻想体曰く肖像画には主人が描かれているらしいが、実際にはその顔は確認できない。
また主人の顔を覚えている者もいないらしいため、その主人がどのような人物であったのか、また本当に存在したのかすら知る事はできない。
しかし、幻想体の特異な身体的特徴を考えると、肖像に顔がない事を理解していないのは強迫的な思い込みだけによるものではなく、そもそも自分で直接肖像を見ることができない可能性もある。
幻想体は屋敷へ起こる悲劇を防ごうと屋敷を守っている。
そのため邸宅へ訪れた者を招かざる客と呼び、戦闘時には顔の見えない肖像画を複数用意して主人を知っているかどうか試してきた。
どれが主人の肖像画か判断できた者へは警戒を少し解くが、判断できなかった者へは敵意を向けてくる。
鏡ダンジョンでのイベントから、幻想体は自身の妄想、および自身に同調して顔が見えたと言った者のイメージから主人の記憶を捏造保ち、「自分は主人を忘れていない」と思い込もうとしている存在だと分かる。
E.G.O《過ぎし日》では装備者によって手に持つ肖像画、および幻想体自身の全体的な外見が少し変化する様子が確認でき、囚人のイメージが幻想体の記憶の中の主人、および肖像に影響を及ぼしていると考えられる。
イサン、グレゴールの背後に立つ在りし日の肖像はそれぞれ彼らを象徴する特徴を備えていたのに対し、
イシュメールのE.G.Oでだけはそれが確認できないのは、彼女には主人の顔が見えなかったという事だろうか。
また、イシュメールに《過ぎし日》が実装された際、抽出バナーに凶弾の射手のギフトである《思い出のペンダント》が描かれていた事で話題になった。
彼のイベントでの『お前が愛する人々に、お前はただ頭が飛んでいった者として記憶されるように。』というセリフや、
彼が恐らくペンダントの肖像に描かれた人物を撃ってしまったであろう事実から、両者の間には深い関係があると思われる。
《思い出のペンダント》のイラストには髪の長い(恐らく)女性の肖像がはっきりと描かれているため、その場合彼女が在りし日の肖像の主人ということになる。
E.G.O「過ぎし日」
この幻想体が抽出元と思われるE.G.O。
発動するとグレゴールは片腕が変化。そしてその変化した腕で敵を攻撃する。
E.G.O侵食時は彼とほとんど同じ姿になる。
E.G.O使用者
余談
邸宅に悲劇が起きる点、主人の肖像画を見せる執事という点などから、モチーフは『嵐が丘』の"ネリー・ディーン"だと思われる。
邸宅の壁には五線譜のようにも見える傷が付けられている。
邸宅の外は明るい森であるが、どことなく妖精提灯の領域に似ている印象も受ける。