曖昧さ回避
- 伊達家伝来の伝相州廣光の太刀。本項で解説する。
- 1の刀剣を基にした、オンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』に登場する刀剣男士。→大倶利伽羅(刀剣乱舞)
- 同じく1の刀剣を基にした、メディアミックス作品『天華百剣』に登場する巫剣。→大倶利伽羅(天華百剣)
概要
伊達家伝来の刀で、相州伝の廣光作といわれている。
伊達家というと伊達政宗が有名なため、彼の刀だと思われるだろうが、実際は伊達政宗の息子・伊達忠宗が時の将軍であった徳川秀忠より贈られたので、忠宗が本当の主という説もある。秀忠以前の持ち主は不明。秀忠より下賜されてから、明治17年に仙台から東京へ移されるなどあったが戦後まで一度も伊達家を出ることなく伝わった。名前の由来は刀身に見事な倶利伽羅竜が彫られていることから。重要美術品の指定を受けている。
2016.4.2に薬師寺にて大倶利伽羅廣光の一日限定特別公開が行われた。
「名物 大倶利伽羅広光(おおくりからひろみつ) 国認定重要美術品
伊達政宗が徳川家康より江戸城の岩垣修築の功が有ったことで拝領(プレゼント)されたものです。受け渡しは、伊達2代当主 伊達忠宗(だて ただむね)と2代将軍 徳川秀忠(とくがわ ひでただ)で行われたとされています。この刀は享保名物帳(きょうほうめいぶつちょう)に収載されている名物で、刀身の指裏(刀を腰に差したときに刀身の体に付く側)にある大きな龍の彫り物、倶利伽羅(くりから)があるので大倶利伽羅、作者が相州(神奈川県)の広光の作とされており、大倶利伽羅広光(おおくりからひろみつ)と呼ばれています。広光は、刀工の中でも有名な正宗の子、あるいは養子、又は門人(弟子)とか、正宗の師匠の新藤五国光(しんとうごくにみつ)の子、正宗の養子である貞宗(さだむね)の子など諸説あります。いずれにしてもかなりの名人で出来が良い刀工です。製作年代は南北朝で、1350年頃です。(実際の年代測定はまだ行っていません。今後、成分分析とともに詳細を明らかにしていきたいと考えています。)」
(薬師寺HPでの名物大倶利伽羅廣光についての解説の抜粋・株式会社ブレストシーブ)